首位の唐人町をはじめ、大濠公園周辺は福岡県内で地価の高い住宅地となっている(写真:ppbw/PIXTA)

国土交通省が3月に発表した地価公示(2024年1月1日時点)では、福岡県内の住宅地の前年比上昇率は5.2%となった。本稿では、福岡県で「住宅地」に分類されている約600地点の中から、1平方メートル当たりの地価が高い「上位201」地点をランキングした。

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていく(※鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。

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トップ8までが60万円以上

首位の唐人町(福岡市中央区)は、114.0万円(1平方メートル当たり)。坪当たりに換算すると、約376万円となった。上昇率も17.5%と大きい。鑑定書には、「市内の分譲マンションの販売好調とマンション用地不足、さらに、資金調達力がある富裕層の需要が旺盛で、こうした富裕層の購買意欲を刺激するマンション開発が可能な、特に優れたマンション用地の需要競合は一層激しいものとなっている」と記載されている。

2位には福岡市中央区の西鉄福岡(天神)が82.0万円でランクイン。「職住近接を志向する単身者、DINKS等を中心に根強い賃貸需要が見込まれる。建築費は高止まりしているものの、賃貸マンション素地の需要は引き続き旺盛である」とある。

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