Iain Withers

[ロンドン 1日 ロイター] - BNPパリバ・リアルエステートがまとめたデータによると、米国の投資家が1─3月にロンドンの商業用不動産に投じた額は19億ポンド(24億ドル)と、前年同期の6倍に膨れ、2015年第4・四半期以来の高水準を付けた。

リース取引の好ましい条件やドル高ポンド安を背景に米国の投資家が対英投資に意欲を強めているという。

米不動産市場は金利高止まりやコロナ禍後のオフィス復帰の遅れ、大統領選前の政治的不透明感など懸念材料がなお多い。

BNPパリバ・リアルエステートでロンドン中心部の資本市場を担当するファーガス・キーン氏は、ロンドン市場に「米資本がしっかりと戻ってきた」ようだと述べた。

ロンドンの象徴的存在だったBTタワーが米ホテル運営大手MCRホテルズに買収されるなど注目案件もあった。高級ホテルに衣替えすることが決まっている。

BNPパリバによると、英国全体で米投資家による不動産投資は1─3月期に31億ポンドに上り、前年比約67%増え、22年初頭以来の高水準となった。