日本屈指の温泉地・熱海の人気が完全復活です。地価は13%上昇、新しい飲食店の進出も相次いでいます。バブル期に建てられたリゾートマンションの問い合わせは1.5倍に増えました。

■プリン大行列…新しい店続々

熱海

 東京から新幹線で40分。観光客でにぎわう熱海で、今人気なのが、熱海駅から徒歩15分ほどの場所にあるプリン専門店です。

一つひとつ手作り
栃木からの観光客
「TikTokとかでめっちゃ出てくるよね。熱海プリン!みたいな」
長野からの観光客
「(Q:なんで熱海に?)行きやすいというか、行ってみたかったので」
「(Q:プリンどうでした?)おいしかったです」

 一つひとつ手作りで、じっくりと蒸しあげたプリン。レトロな牛乳びんのようなデザインも、SNSで映えると人気です。

富士山モンブランクレープ

 別のスイーツ店にも、行列ができていました。静岡県産のオリジナルブレンド茶をふんだんに使ったスイーツが人気の店は、去年12月にオープンしました。若者をターゲットに、SNS映えするメニューを考案しています。

3月にオープンしたばかりの食堂の人気メニュー

 この食堂は3月にオープンしたばかり。旬の食材を富士山のように豪快にのせた海鮮丼が人気です。

熱海おさかな食堂 炙り家 堀秀行店長
「近隣の飲食店も出店がたくさん増えているので、覇権を巡る場所なのかなと感じる」
2024年 公示地価(商業地)

 人気が高まっている熱海エリア。国土交通省が発表した公示地価は、去年と比べて13.2%が上りました。静岡県内で大きく差を付けての1位です。

熱海市の宿泊者数

 1960年代から、首都圏に近い温泉地として栄えてきた観光地・熱海。バブル崩壊後は観光客の数が減り、ピーク時に500万人を超えていた宿泊者数は、2011年には半分になりました。

熱海市は「町のイメージの刷新」を図った

 観光客を取り戻すため、熱海市は「町のイメージの刷新」を図りました。

熱海市 観光建設部 立見修司次長
「温泉=シニアの方というイメージを我々も持っていた。そこを払拭するために、景観・食・花を前面に押し出して、若い人たちが楽しめる街だというプロモーション活動を積極的に取り組んだことによって、客層が一気に若い人に切り替わった」
観光客は、290万人にまで回復

 戦略が功を奏し、10年ほど前から観光客が戻り始めました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、観光客は急減。2020年度には、過去最低の149万人にまで落ち込みました。

 コロナ禍が明けると、SNSを中心に若者の観光客が押し寄せ、以前のおよそ9割となる290万人にまで回復しました。


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