全国に541店舗(2024年3月末時点)以上展開する回転寿司チェーンの「くら寿司」。そんなくら寿司が4月25日に「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」をオープン。浮世絵の世界をイメージした屋台など、通常の店舗とは違った“江戸町エンターテインメント”をコンセプトとした空間で、回転寿司が楽しめる。

■“江戸町エンターテインメント”を楽しめる体験型スペースも
「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」がオープンしたのはマロニエゲート銀座2。ユニクロやGU、最近ではスーパーマーケットのオーケーがオープンしたことでも注目された複合商業施設。その7階にインバウンドへのニーズにも合わせた大型のグローバル旗艦店としてオープン。歌川広重の浮世絵に描かれた江戸の文化を感じられる内装になっていて、店内に入った瞬間からワクワクさせられる。

他店にはない大きな特徴は寿司、団子、天ぷらの3つの屋台。このエリアは「くら小江戸」と名付けられた歌川広重の浮世絵をイメージした空間。壁には“打ち上げ花火”が上がり、雰囲気を盛り上げる。ここで作る寿司や団子、天ぷらは、席でオーダーできるメニューで、注文を受けてから実際に屋台で調理される。できあがりは屋台まで取りに行くスタイルで、屋台でのリアルなパフォーマンスを体験できる。

店内はカウンター席とボックス席があり、内装や雰囲気は違っても基本的には通常の店舗と同じ。タブレットで好きなメニューをオーダーしたり、レーンから選んだり、思い思いに回転寿司を味わえる。フェアメニューなど期間限定メニューもほぼ通常の店舗と同じものが楽しめる。

■銀座店限定メニューは屋台で提供
屋台で作るメニューもタブレットで注文。寿司屋台で提供するのは、銀座ならではの高級すし「特上にぎり『蔵-KURA-』」(1800円)や「特撰三貫『銀座』」(1200円)。これらは旬の魚を使用するため時期によって内容が変わる。

ほかにも「光物三貫『青の神秘』」(800円)や「厳選貝三貫『赤の将軍』」(1200円)、「カステラ玉子焼『ふわり』」(200円)があり、通常の店舗では見ることができない寿司を作っている様子を見られるのも屋台ならでは。この臨場感が気分をより盛り上げてくれる。

通常メニューにもある天ぷらだが、屋台で提供されるのは、「特上天ぷら盛り」(1300円)や「阿波の足赤海老天盛り」(1000円)、「豪快穴子一本揚げ」(1000円)、「真あじ天盛り(骨せんべい付き)」(600円)といった、こだわりの一品。どれも屋台で揚げたてを提供するので、香りとともに楽しみたい。

さらに、食後のデザートにもおすすめなのが団子屋台。注文後に専用の機械で焼き上げる団子は、「みたらし」(150円)、「あんこ」「白あん」「抹茶あん」(各200円)の4種あり、焼けた団子の香ばしさと、もちもち食感を堪能できる。「みたらし」団子は持ち帰り用のセットもある。

■期間限定でユニクロとの初のコラボメニューも登場
同じマロニエゲート銀座2にあるユニクロと初めてのコラボレーションも実施。7月15日(月)までの期間限定で3つのコラボメニューを販売。「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」をはじめ、国内グローバル旗艦店(浅草、原宿、押上<スカイツリー前>駅前、道頓堀、なんばパークスサウス)の6店舗で展開する。

3品ともユニクロのコーポレートカラーの「赤」がテーマ。ひとつ目はイクラ軍艦を海苔ではなく「ふり塩熟成まぐろ」で巻いた「ユニくら寿司」(500円)。「ふり塩熟成まぐろ」は極力水を使わない手順や、そのための塩分量の調整、マグロの表面に均等に塩を打つ特別な技術が必要な加工で、くら寿司ならではの加工技術。イクラの味わいとマグロの旨味を合わせたスぺシャルな一品だ。

「ユニくらミニ丼」(980円)は、ウニとイクラを贅沢に使用した丼。ミニ丼ながら一面に敷き詰められたイクラは見た瞬間にテンションが上がる。トッピングしたウニもミョウバン不使用の無添加。サイズ以上に満足感のある丼が用意されている。

そしてスイーツメニューの「ユニくら大福」(330円)。ユニクロのコーポレートカラーの赤白をイメージし、イチゴとホイップクリームを大福にトッピング。見た目はかわいいが食べ応え十分の和スイーツ。限られた店舗で販売も期間限定と、特別感のある3品はぜひ食べておきたい。

「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」はインバウンド需要を意識した店舗ではあるが、普段銀座で仕事をしたり、買い物をしたりする人にとっても銀座で寿司が食べられるのはうれしい限り。寿司と一緒に“江戸町エンターテインメント”を楽しもう。