2年前、夫の転勤で都会から田舎へ引っ越したという整理収納アドバイザーのシンプリストうたさん。住む家は個人で探す必要があり、土地と時期の縛りがあったため、内見をせずに物件を決定することになったのだそう。

今回は、物件選びにはとても苦戦したというシンプリストうたさんが、そのときの経験から「内見なしで物件を決めるメリットとデメリット」をシェアします。

【メリット1】いち早く希望の物件をおさえられた

物件の内容は別として、確実に物件を抑えられることが最大のメリットです。

希望の地域では物件自体の募集も少なく、唯一新規でネット掲載があったファミリー物件に翌日問い合わせてみるも、「もうほかのかたが契約されました。」と言われ、現実を突きつけられました。今後また新しい物件が出てきても、内見を待っている間にとられる可能性が高いと感じました。

タイミングよく今の物件と出会い、「もうここしかない!」と即決。築浅物件だったので、設備による不満は低いと予想していました。結果、それを上回る物件の募集はなかったので、もし内見することにこだわっていたら、希望の地域に住むことすらできなかったでしょう。

【メリット2】内見のための移動費や時間を節約できた

結果オーライともいえますが、住む家は完ぺきとまではいかないものの、想像以上の満足度でした。きっと内見できていても決定していたので、そこの工程をカットできたことは、時間的にも経済的にも節約できました。

ちょうどPTA活動や娘の卒園準備、マイホームの話し合いなどでバタバタしていた時期だったので、新居のためにほとんど時間を使わなかったことは本当に助かりました。

【メリット3】ネット上でも周辺環境の確認ができた

訪れたこともない土地だったため、どんな場所かまったくわからないところからスタートした物件探し。自治体のホームページは観光向けのため、生活拠点としてのイメージがつかめませんでした。

そんなとき、Googleマップのストリートビューの機能が大活躍!散歩をしているかのように画像で周辺環境がわかり、生活のイメージがつかめました。田舎でも生活をするのに困らない立地を選んだことで、車も1人1台が必須でなくなり節約につながりました。

一方でデメリットも…

もちろんいいことだらけではありません。
まずは、内見しなかったことによる引っ越しトラブルがありました。具体的には、

・侵入経路が狭く、引っ越しトラックがとおれなかった
・冷蔵庫が入らなかった

など。これは、内見ができていたら防げていたことです。

ほかにも、実際に住んでみたら湿気が高い地域で湿気対策に悩まされたことや外に洗濯物を干せなかったことなど。

完ぺきな物件はないとわかりつつも、やはり「こんなはずじゃなかった」と思うことは少なからずありましたよ。

「リサーチ力」を身につけておくと失敗リスクを軽減できる

急な転勤の場合だと、内見したくてもできない状況のときもあるでしょう。そんなときこそ「リサーチ力」がカギとなります。

管理会社の聞き込みやSNSでのワード検索、Googleマップなどをフル活用すると失敗リスクを軽減できます。物件検索以外でも、気になったことは調べクセをつけておくと、「リサーチ力」もレベルアップできるでしょう。

■執筆/シンプリストうた…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。家族4人のリアルな暮らしぶりを紹介するインスタグラムが人気。

編集/サンキュ!編集部

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