今回は、整理収納と時短家事の組み合わせで家族の暮らしをラクにするアイデアを発信する整理収納アドバイザーの田中ゆみこさんに、片づけられない人がやりがちな「NG収納」3つを教えてもらいました。

NG収納1.隠す収納

収納ボックスを統一すると、見た目が美しく、オシャレな雰囲気になりますが、中身が見えない隠す収納は、どこに何が入っているか分からない……ということになりがち。「あれはどこいった?」と探し物が増えていきます。そして、出しっぱなしのモノをあちこちの収納につっこんでしまう結果にも……。

隠す収納は分かりにくいので、例えば、中の見えない収納ボックスではなく透明なボックスにしたり、見えやすい位置にラベリングをして、中に何が収納されているか分かるように工夫してくださいね。

NG収納2.空いている収納スペースをモノで埋め尽くす

片づけられない人によくあるのが、空いたスペースを見つけては、「何かモノを収納しなければいけないのでは?」とスペースをモノで埋め尽くしてしまうことです。

ご自宅へお片づけサポートに伺ったとき、必ずといっていいほど「空いたスペースには何を収納すればいいですか?」と質問されます。片づけのプロとして「必要でなければ、収納スペースをモノで埋めなくていいですよ」といつもお答えします。

理想の収納は7割収納です。3割の空きスペースをつくることで、まず、モノの量が把握しやすくなるからです。空間があれば、ちょっとした一時置きスペースにもなりますし、「モノを増やしたくない」という気持ちも出てきて快適に過ごすことができますよ。

NG収納3.収納するモノを考える前に収納グッズを買う

SNSや雑誌で「この収納グッズはバズっています!」「絶対おすすめの収納アイテムです!」と言われると、ついつい買いたくなりませんか?

片づけられない人は必ずといっていいほど、先に収納グッズを購入してしまいますが、実はこれNGなのです。

その理由は、何を収納するのか考えてから収納グッズを買わないと、収納したいモノと収納グッズのサイズが合わなくてしっくりこなかったり、収納したい場所に収納グッズのサイズが合わなかったりするからです。

収納グッズを買うときには、最初に収納グッズに何を入れたいのかを決めると、どのような大きさの収納グッズを購入したらよいのか、何個買ったらよいのかが見えてきます。「何を入れるか」を決めてから収納グッズを購入してくださいね。

今回は、整理収納のプロが教える「NG収納」を3つご紹介しました。

皆さん、ついついやってしまっている収納方法もあったのではないでしょうか?収納とは、違う場所にモノを移動させたり隠すことではなく、分かりやすくモノを配置することです。皆さんの暮らしの参考になれば嬉しいです。

■執筆/田中ゆみこ…整理収納と時短家事の組み合わせで家族の暮らしをラクにするアイデアを発信する整理収納アドバイザー。片づく仕組みをつくっても、子どもたちが片づけてくれなかった経験から家庭内の片づけに必要な関わり方に目を向けるようになり、親子の片づけのプロとしても活動。風水鑑定士の資格ももつ。

編集/サンキュ!編集部

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