手取り世帯年収700万円台以上の人のリアル、お届けします!貯蓄額の実態は?教育費の割合は?時間イコールお金の意識が強い!タイパのいいやりくり術で、効率よくお金を貯める秘訣を教えてもらいました。

<教えてくれた人>
家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さん
マイエフピー代表。相談の現場にこだわるFPで、これまでの相談件数は2万6000件超。最新刊は『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』(インプレス)。

【年収700万円台以上】21%の人が、年貯蓄額を把握していなかった!

年収700円台以上の人は、他の年収帯に比べて、年貯蓄額を把握していない割合が急増。余裕があるぶん家計が回るので、こまかく把握する必要がないからかも……!?

<Q 年間いくら貯めていますか?>
把握していない    21%
貯めていない     5%
1万〜30万円未満    1%
30万〜60万円未満   5%
60万〜90万円未満   10%
90万〜120万円未満   19%
120万〜150万円未満 8%
150万〜180万円未満 8%
180万〜210万円未満 6%
210万円以上     17%

年収が上がるにつれて運動習慣がある人の割合が多かった!

年収が上がるにつれて、運動する意識が高くなる傾向に!一般的に、年収と共に年齢も上がるので、子育てが落ち着き自分時間が増えることも運動習慣と関係しているのかも。

<Q 体を動かす習慣がありますか?>
700万円〜 はい47% いいえ53%
〜700万円 はい41% いいえ59%
〜600万円 はい47% いいえ53%
〜500万円 はい42% いいえ58%
〜400万円 はい36% いいえ64%
〜300万円 はい25% いいえ75%

家計の中で「教育費」が占める割合が増加!

「費目予算の中で教育費の割合が大きい」という世帯が多い結果に。これは、年収とともに子どもの年齢が上がり、塾代、受験費用、学費がかかりだす世帯が増えるのも一因でした。

<Q 住居費の次に、月の支出額が高い費目は何ですか?>
1位 食費(60%)
2位 教育費(21%)
3位 車費(4%)

【横山さん's advice】老後に暮らしのサイズを小さくするのは難しい。現役のうちから、“必要な分だけ”お金を使う意識を!

収入にゆとりがある家庭は、目先の不安が少ないので、各費目予算が多い「メタボ家計」になりがち。老後のために貯蓄や資産運用で備えるだけでなく、支出を必要以上にかけない意識が大切。

年収に関係なく「老後の3K」の不安を解消するためにも運動習慣は大切!

老後の不安要因とされている「3K」の1つ、健康。長く稼ぎ続けるためにも、医療費で圧迫されないためにも、健康な体は財産になります。年収にかかわらず、できる範囲で今日から運動習慣を!

【老後の3K】
Keizai 経済
Kenko 健康
Kodoku 孤独

発見!時間=お金の意識が強くタイパのいいやりくりで貯めてた!

【年収760万円】徹底的にムダを省いて総資産4000万円以上
<教えてくれた人>
サンキュ!アンバサダー Mさん(兵庫県 43歳)
夫(44歳)、長女(14歳)、長男(10歳)の4人家族。パートタイム勤務。時期がきたらすぐに正社員で働けるよう、仕事に関する勉強をするのが日課。

◎Total Money Data◎
夫月収(手取り) 43万円
妻月収(手取り) 7万円
夫ボーナス(年間・手取り)160万円
妻ボーナス(年間・手取り)0円
夫年収(手取り) 676万円
妻年収(手取り) 84万円
月貯蓄額 24万円
年貯蓄額 440万円
総貯蓄額 4000万円以上(NISA、iDeCo、学資保険を含む)

住居費 月0円(住宅ローン完済)

●住宅ローンは6年で完済!1日でも早く負担を減らしました
子どもの成長とともに支出が増えるので、固定費は極力減らすのがモットー。住宅購入は、頭金を最大限に貯めて毎年ローンを繰り上げ返済し、6年で完済しました。

●時給に換算して行動。アンケート回答も、短時間ほど得
自分の時間を安売りはしません。例えば、モニターアンケートの回答も集中して早く終わらせるほど時間対効果が高くなるから、謝礼の価値が上がるんです。


【年収840万円】子ども3人。手間が少ないやりくりに日々アップデート
<教えてくれた人>
JKさん(長崎県 46歳)
夫(50歳)、長男(21歳)、二男(19歳)、長女(14歳)の5人家族。持ち家一戸建て。保育士としてフルタイムで働き、休日は夫の自営業を手伝っている。

◎Total Money Data◎
夫月収(手取り) 45万円
妻月収(手取り) 20万円
夫ボーナス(年間・手取り) 0円
妻ボーナス(年間・手取り) 60万円
夫年収(手取り) 540万円
妻年収(手取り) 300万円
月貯蓄額 24万円(現金9万円、新NISA15万円)
年貯蓄額 288万円
総貯蓄額 秘密

教育費 月9万円

●忙しさが増すほど、家計簿を簡略化。必要最低限でOK!
家計管理は、現金の袋分け管理、手書きの家計簿などを試し、「費目と金額を書くだけ」の家計メモに着地。育児や仕事の忙しさに合わせて、続く方法を探しました。

●1日でも早く、1人より2人。夫婦で投資を始めました
数年前、老後資金のために投資信託を購入。資産運用のチャートを見て、増えることを体感してから、夫に「2人でやれば効果が上がること」を説得しました!


【年収1020万円】本気でお金と向き合って教育費·老後資金を確保
<教えてくれた人>
堂本ナオミさん〈仮名〉(神奈川県 41歳)
夫(41歳)、長男(10歳)、長女(5歳)の4人家族。正社員の時短勤務中。老後資金を確保しつつ、有意義なお金使いをしたいと考え、家計管理に目覚める。

◎Total Money Data◎
夫月収(手取り) 60万円
妻月収(手取り) 16万7000円
夫ボーナス(年間・手取り) 0円
妻ボーナス(年間・手取り) 100万円
夫年収(手取り) 720万円
妻年収(手取り) 約300万円
月貯蓄額 17万3000円+残し貯め
年貯蓄額 300万〜360万円
総貯蓄額 2000万円

外食費 月0〜1万円

●外食、総菜が当たり前だったけど、週2回献立を考える習慣で、食費を減
「食費・外食費は、予算や計画を立てないと無限に膨張する」と気づき、献立を立ててから買い物に行くように。自炊が続き、突発的な外食は一切しなくなりました。

●稼ぐのも削るのも貯蓄にとっては同じ価値。だから、真剣に節約します!
収入が増えるにつれて、ムダな支出も増加。1万円稼ぐのも1万円削るのも家計には同じと気づき、家族で過ごす時間を増やすために、時短勤務しつつ本気で節約!


参照:『サンキュ!』2024年5月号「年収別読者300人の収入・貯蓄・支出・投資大調査Special」より。掲載している情報は2024年3月現在のものです。
編集/サンキュ!編集部