兵庫県警は1日、SNSをきっかけにした詐欺で、1月から3月にかけて県内で20億円近い被害が確認されたと発表しました。SNSを通じた詐欺被害額は過去最悪ペースです。

 兵庫県警によりますと、1月から3月にかけ、SNSを通じてうその投資話を持ちかけ、現金を振り込ませる「SNS型投資詐欺」による被害が約16億7400万円、直接会ったことのない相手にSNSを通じて恋愛感情を抱かせ、金をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」による被害が約3億900万円確認されたということです。

 1件あたりで最も大きな被害は「SNS型投資詐欺」で約1億5200万円でした。

 「SNS型投資詐欺」は3ヵ月で122件発生し、このうち、有名人になりすまして投資を呼びかける偽の広告がきっかけとなった被害は42件ありました。

 被害者は男性が56.6%、女性が43.4%で、いずれも60代が最多です。

 一方「SNS型ロマンス詐欺」は3ヵ月で33件発生し、被害者は40代の女性が最も多いということです。

 警察は、SNSで身に覚えのないグループに突然招待されたり、著名人や投資専門家を名乗る人物から投資を勧められたりした場合は、詐欺に巻き込まれるおそれがあるとして注意を呼びかけています。