プロレスラーの“野獣”こと藤田和之が、総合格闘家・青木真也の愛弟子にブチギレ。波打ち際でビンタの応酬を繰り広げるまさかの衝撃展開が勃発した。しかしそこには、藤田の“ある思い”が隠されていた。

【映像】藤田和之、青木の愛弟子にブチギレて衝撃ビンタ

 格闘技界を担うスターを発掘する「格闘代理戦争−THE MAX−」に出場する“青木の秘蔵っ子”が、アントニオ猪木の愛弟子であるレジェンドレスラーから突然ビンタを食らうという一幕があった。

「格闘代理戦争」とは、「格闘技界の次世代のスターを生み出す」という目的のもと、第一線で活躍する格闘家が監督となり、各自若手ファイターを推薦して戦わせる格闘ドキュメンタリー番組。6作目となる「格闘代理戦争-THE MAX-」では、青木真也、秋山成勲、岡見勇信&中村倫也、平本蓮、クレベル・コイケ、イゴール・タナベら豪華メンバーが監督として参加している上に、優勝者には7月の「超RIZIN3」への出場権が与えられる。

 青木推薦の大学生ファイター中谷は、初戦を勝ち上がったものの、普段の練習後に「『こいつ伸びるな』っていう期待値がない。格闘家として致命傷だと思うよ」と、監督の青木からバッサリ斬られ、涙し、思い悩む日々。それに対し青木は、「強さで商売していた人たちに教えを乞うしかないと思うんですよ。それに触れてもらうことで、何かを得るしかないんじゃないですかね」と不敵に笑みを浮かべていた。

 今回、青木&中谷が向かった先は千葉県九十九里町。都心から離れた海沿いの街に何があるのか。向かった先は、豪華な一軒家。青木いわく、ここに「アントニオ猪木にゆかりのある人」が居住しているという。

 インターホンを鳴らし、出てきたのは“猪木イズム最後の継承者”藤田和之とケンドー・カシン。知る人ぞ知るプロレスラーの二人だ。青木はこのレジェンド二人に、中谷を徹底的に鍛えてほしいと頼みに来たのだった。

 その後、すぐに近くにある神社の階段へ。その数、200段ほどをケンドー・カシンとともにダッシュで駆け上がる中谷。藤田は上から檄を飛ばしており「急げ!手すりを掴むな。早く来い」「(苦しそうな)顔を作るな!」とまさに昭和の“闘魂トレーニング”を繰り返す。

 薪割りトレーニングを経て、最後は砂浜を無心でダッシュするという展開に。こちらも終わりが見えない本数を繰り返し、中谷も息が絶え絶え。するとここで突然、藤田が上着を脱ぎだし、中谷を抱え海に投げつける。「?」が浮かぶ光景だが、さらに「(俺を)張れ!」と怒鳴りつける。優しくなでるような張り手をする中谷に、逆に藤田はバチーン!と平手を繰り出す。

 なぜこんなことをするのか、藤田はアントニオ猪木から叩き込まれた「てらい(偉そうにする、自慢げにする)をなくす」ということを中谷がわかってほしいのだという。「藤田らしい少々不器用なトレーニングだが、「悔しいか?悔しいだろ!」「お前のそういうところが弱点なんだよ!」と煽り続け、強烈ビンタの応酬。優しかった中谷にも火がつき、平手打ちを決め「よくやった!」と熱い抱擁を交わすと「負けんなよ!バカになれ」と話して特訓は終了した。

 見ていた青木も「見ました?申し分ないです。完璧」と絶賛。九十九里で見せた“闘魂注入”は19日の試合で活かされるのか、見ものだ。