【MLB】ドジャース5−1ブレーブス(5月5日・日本時間6日/ロサンゼルス)

 ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場、1回の第1打席に2試合連続となる9号2ランを放つと8回の第4打席にも、今季初の1試合2本塁打となる10号ソロを叩き込んだ。この2本目は、大谷にとって今季最長となる約141メートル弾。打たれた投手は、その衝撃音と勢いに、全く打球を追わない“ノールック”なリアクションを見せた。

【映像】大谷の打球に絶望する相手投手のリアクション

 打った本人も確信していたが、打たれた側も確信していた。そんなシーンだ。好投手の左腕フリードから本塁打を含む3安打と打ちまくっていた大谷に対して、2番手として登板したミンターは初球、力強いストレートでカウントを取りに行った。ところが絶好調モードの大谷は、1球たりとも甘い球は見逃さない。ど真ん中に入ってきた93.8マイル(約151キロ)のストレートを「バチン」というような乾いた打球音を響かせて弾き返すと、打球速度110.6マイル(約178.0キロ)、角度26度を計測。センターやや左側のフェンスに向かって突き進み、飛距離は今季自己最長で自身3番目となる464フィート(約141.4メートル)を計測した。

 この衝撃的な一発に、ミンターのショックも計り知れない。強烈な打球はあっという間に上空高くへと突き進んでいったが、ミンターは全く振り返ることもなく、視線はホーム側に向いたまま。他にもセンターを守っていたハリス2世こそ少し追いかけたが、内野手陣は「これは無理だ」とばかりに、ミンターと同じく全く打球を追わず、その場で立ちつくしたまま。いかに大谷のホームランが説得力抜群だったかわかるシーンになった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)