<大相撲五月場所>◇十三日目◇24日◇東京・両国国技館

 約130キロ差対決となった幕下五十八枚目・出羽ノ城(出羽海)と三段目八枚目・悠錦(朝日山)の一番は、予想外の結末。悠錦の度重なる体当たりにビクともしない出羽ノ城が「かかってきなさい」とでも言いたげにドンと構えるコントのような展開に。客席からは笑いが起こり「おい、こいよオラって感じ」「なんだこれ?笑」「コントじゃん」などファンが盛り上がった。

【映像】館内の“爆笑”を誘った取組の様子

 体重252キロの現役最重量力士である出羽ノ城。十三日目に対戦した悠錦は122.2キロで、体重差は実に130キロにものぼる。

 立ち合い果敢に攻めたのは悠錦。だが出羽ノ城は落ち着いて受け止めると抱え込むような形で応戦。その後も悠錦は勢いをつけて何度も当たったが、出羽ノ城はびくともせず。両力士がやや距離を空けて見合うと、客席からは拍手が沸き起こった。

 その後、悠錦は必死に当たったものの、約130キロ重い出羽ノ城は壁のように動かない。出羽ノ城は「かかってきなさい」とでも言いたげな様子で斜めに構え、まるでぶつかり稽古のように悠錦は繰り返し正面から当たっていった。コントのような光景に客席からは笑いも発生した。取組開始から計10回は当たった悠錦だったが、最後は抱え込んだ出羽ノ城が圧力をかけて寄り切った。勝った出羽ノ城は4勝目。敗れた悠錦は4敗目を喫した。

 ぶつかり稽古のように悠錦が252キロの巨漢・出羽ノ城に何度も当たる光景に、ABEMAの視聴者からは「なんだこれ?笑」「おい、こいよオラって感じ」「コントかな」「笑いはとってる」と反響が続出したほか、「笑いではなく、相撲をとって」とツッコミの声も寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)