14歳で出産した女性が登場し、これまでの壮絶な人生を赤裸々告白。現在は30歳になった娘からの感謝の手紙に「死ななくてよかった」と涙するシーンがあった。

【動画】14歳で出産した当時の姿(複数カット)

 『愛のハイエナ2』は、 “愛”をテーマに人間の『欲望』をあぶり出し、つい覗き見したくなる“瞬間”にしゃぶりつく遠慮を知らないドキュメントバラエティ。ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)がMCを務め、さらば青春の光(森田哲矢、東ブクロ)がレギュラー出演。

 2006年、ドラマになり話題となった『14歳の母』。当時、性交同意年齢は13歳。中学生で妊娠、出産するケースもあり、当時の14歳以下で出生数は41人。ドラマではさまざまな葛藤が描かれていたが、実際の14歳の母はその後どんな人生を送っているのか調査した。リポーターとして加護亜依が登場した。

 お話を聞かせてくれたのは、30年前に中学3年生で娘を出産したまなさん。中学生のとき、1歳年上の先輩と交際し、初めての性行為で妊娠してしまったというまなさん。中学生の妊娠に両親は猛反対。妊娠についてさまざまな話し合いがあったが、赤ちゃんの父親だった彼はその場には現れることはなく、いつの間にか自然消滅してしまったそうだ。

 その後、14歳3カ月で出産。しかし子供を連れて家に帰ると、実家がなくなっていたという。なんと、まなさんの母親が世間体を気にして当時住んでいた自宅を売り払ってしまっていたのだ。まなさんは「母のストレスが私に向いて、暴力がすごかった。私がいることによって、いろんなことが崩れてしまうから17歳で家を出ました」と告白した。

 娘を守るため、小学生だった妹と家出するも、待っていたのは超貧乏な生活だった。一番働いていた時は、携帯会社の通販の仕事、運送業のテレアポ、ポールダンサーの3つを掛け持ち。毎日の睡眠時間はおよそ3時間だったそうだ。

 その後、まなさんと加護は、近所の居酒屋で娘と待ち合わせ。すると、夫と2人の子供を連れた、娘・まりえさんが幸せそうな笑顔で現れた。子供のころのことを振り返ってもらうと、「さみしかった記憶しかない」というまりえさん。母親が作った料理の味さえも知らないと明かした。まりえさんは、周囲にあるような普通の母親との関係ではなく「友達みたいな感じで行こう」と割り切ったそうだ。

 そんなまりえさんは最近、結婚式を挙げたという。お金の問題でドレス選びに悩んでいたとき、母から白い封筒を渡され、中には、お金とメッセージカードが。「たくさんのことはしてあげられないけど、ドレスは好きなん着てください」と書かれたメッセージカードを読んだ加護は「泣けるんやけど…」思わず目に涙を溜めた。

 ここで娘から母に手紙のサプライズが。「メッセージカードを見たときにお母さんの愛に改めて気づきました。やっぱりちゃーちゃん(母)の子でよかった。これからも何でも言える友達のような姉妹のような親子でやって行こう」とまりえさんが手紙を読むと、まなさんは「二人三脚で頑張ってやってきてよかった」「死ななくてよかった」と涙を流した。