<リゾートトラストレディス 初日◇23日◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

157ヤード先のカップに向かって、7番アイアンでイメージ通りのラインを出せた。8番パー3。高木優奈がツアー61試合目で初のホールインワンを達成した。


「ちょっと弱いかなと思ったけど、すごくいいところに落ちてくれました。ピン手前7〜8ヤード手前から転がったみたい。うれしいです」

昨年の「全米女子オープン最終予選(日本会場)」の練習ラウンド以来、人生2度目のホールインワンに、同伴競技者、キャディと歓喜のハイタッチ。ホールアウト後に映像で快挙を確認すると「ちょっと強めだったけど、入ってくれたみたいな感じでしたね」と声を弾ませた。

この大会は今回と同じ関西GCで開催された2013年に17番パー3にツアー最高額となる800万円のホールインワン賞(達成者全員)が新設され、翌年からは4つあるすべてのパー3に拡大された。ただし、最終日のみの設定で、13年以降は今回の高木も含めて9度のエースが生まれたが、800万円を獲得したのは山梨のメイプルポイントGCが舞台だった22年の阿部未悠ただ一人。今回の高木も残念ながら800万円は逃したが、主催者側から30万円が贈られることが決まり、ホールアウト後に贈呈式が行われた。

できることなら最終日に取っておきたかった一攫千金ならぬ一打千金のホールインワン。「キャディさんは『入るな』と言っていたけど、私は『入れ』と思っていました」。臨時ボーナスの使いみちについては「こういうのはパーっと使うのがいいんですよね。みんなでご飯でも食べに行きます」と笑った。

ちなみにメモリアルな一打となったボールは10番パー5で池ポチャ。キャディには「取っておく?」と提案されたが、そのまま使い続けて「今は私のもとを離れていきました」。6度目の挑戦で昨年のプロテストにようやく合格した苦労人は「記念にするとか全然なかったし、新しいボールを出すのがもったいなかった。たくさんボールをいただけるようになっても、使えるならそのままでいいかなと。貧乏性が抜けないんです」と苦笑いだった。(文・臼杵孝志)


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