日本では熊本県や北海道などが産地として知られ、サラダなど生食でも食べられているトマトですが、ケチャップやソースなどに使用される加工用トマトの国内自給率は低く、多くを輸入に頼っています。総務省統計局が公表している「世界の統計2024」から、国別「トマト」の生産量ランキングを発表します。

■2位:インド(2118万1000トン)
2位は、インド。国際連合人口基金(UNFPA)が発表した「世界人口白書2023」によると、2023年にインドの人口が中国の人口を約300万人上回り、初めて人口が世界一になりました。最新の「世界人口白書2024」では、その差は約1650万人に広がり、人口1位をキープしています。

そのインドでは、トマトは毎日食べるインド料理に欠かせない食材の1つ。日本の約9倍もの面積があるインド国土のうち約半数を農用地が占め、バナナ、マンゴー、グアバ、パパイヤなどのトロピカルフルーツをはじめ、ショウガ、オクラの生産量が世界1位、米やジャガイモの生産量がトマトと同じく2位を誇る、世界でもトップクラスの食料生産国です。

■1位:中国(6753万8000トン)
1位は、中国。2位のインドの生産量に4600万トン以上もの大差をつけています。世界の各地で食べられているトマトの生産量は、世界的に年々増加傾向にあり、中国の生産量もそれに比例して伸び続けています。

多湿が嫌いなトマトは、水はけが良く、日照時間の長い土地が適しているといわれ、中国では河北省、河南省、山東省、江蘇省を中心に広大な土地を利用して生産されています。ケチャップやソースの原料になるトマトペーストなど、トマト加工品の輸出も盛んです。

この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。