5月6日はコロッケの日! 日付が「コ(5)ロ(6)ッケ」と読めることにちなんで制定されました。

今回は「台風の日はコロッケ」はどこから始まったのか、コロ助の好物はコロッケではなかったなど、コロッケの豆知識をご紹介します。

■肉屋でコロッケが売れられている理由
コロッケは、蒸したじゃがいもをつぶし、炒めた玉ねぎやひき肉を加えて形を整え、衣をつけて揚げたもの。

ベシャメルソースを使うフランス料理の「クロケット」(croquette)が由来で、同時期にシチューなどのじゃがいもを使ったイギリスの料理も伝わったことから、日本オリジナルのじゃがいもコロッケが誕生したとされています。

肉屋のコロッケの元祖とされているのは、1927年に東京の東銀座で開業した「チョウシ屋」です。

元々は洋食店で働いていた創業者の阿部清六さんが、庶民も手軽に食べられるようにと、じゃがいもを使ったコロッケを考案。残った肉やラードを使えることもあり、全国の肉屋に広がっていきました。

■「台風の日はコロッケ」はどこから始まった?
SNSで「台風の日にコロッケを食べる」という風習を見かけたことはありませんか?

その起源は、2001年8月に台風11号が接近した際、2ちゃんねるのニュース速報板「【台風11号パブーク】上陸秒読み実況スレッド 14号」において「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました」という書き込みがされたのが始まりとされています。

見かけた人が「コロッケ食いたい。買ってこよ」と触発されて、いつしか「台風にはコロッケを食べる」という風習が形成されていきました。

ネット普及以前の昔ながらの風習も、こんな風に誰か1人の行動から広がっていったのかもしれませんね。

■コロ助が好きな食べ物はコロッケではなかった
コロッケといえば、アニメ『キテレツ大百科』に登場するコロ助の大好物ですよね。

しかし、実はこの設定はアニメオリジナルで、原作の漫画ではコロ助の好物はコロッケではなく、ケーキなんです!

プロデューサーの片岡義朗さんがアニメの制作方針を原作者の藤子・F・不二雄先生に説明した際に「ドラえもんがどら焼きだからコロ助の好きな食べ物をコロッケにしたい」と伝えて了承されたそうです。

もしケーキのままだったら、オープニングの名曲『お料理行進曲』の歌詞も全く違うものになっていたかも……!

大人も子どももコロ助も、みんな大好きなコロッケ。「コロッケの日」に、食べてみてはいかがでしょうか。

この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。