学年が変わったり、卒業をするタイミングで、これまで使った教科書が不用品になる場合があります。そうなると「メルカリに出品しようかな」と思う人もいるでしょう。教科書を出品してもいいのでしょうか?

「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。

(今回の質問)
使わなくなった教科書は、メルカリで売ってもいいですか?

(回答)
教科書はメルカリの出品禁止物になっていませんが、義務教育で使用した教科書は出品しない方がよいと筆者は考えます。参考書など自分で購入したものであれば、出品をおすすめします。

以下で詳しく解説します。

■義務教育で使う教科書は「無償給与」されている
小学校や中学校の義務教育で使う教科書は、使う人がお金を出して購入するのではなく、国が購入して無償給与しています。つまり税金によって購入されたものということです。参考:文部科学省「教科書」

「タダ」でいただいたものですから、それをメルカリに出品してお金にするとなると、他のユーザーから指摘を受ける可能性があります。出品禁止物ではありませんし、教科書を失くしてしまった人からは需要があるかもしれませんが、出品者のモラルが問われてしまうと筆者は考えます。

■参考書や義務教育以外で使った教科書は出品してもよい
教科書を使うのは小学校や中学校だけではありません。高校や大学、専門学校などでも使用します。これらの課程では、教科書は使う人がお金を出して買っているので、使わなくなったらメルカリに出品するのもありでしょう。

参考書も同じですね。書き込みがあっても売れる場合がありますから、諦めずに出品することをおすすめします。■塾の教科書などは売ってもいいの?
学習塾などでもオリジナルの教科書や参考書を使うこともありますが、それを売ってもよいかは塾によって判断が異なるようです。塾の規則で、塾で使うものを他の人に譲ることを禁止している場合もあると聞きます。

塾側も研究をして教科書を作成していますから、外部の人が簡単に手に入るようになっては困ってしまいますよね。塾に入った以上規則を守るのは大前提ですから、メルカリで売れない場合も少なくないと思われます。

この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。