ドジャース戦で1番打者として活躍、イチローに憧れ背番号「51」

 米大リーグ・ジャイアンツに加入したイ・ジョンフ(李政厚)外野手が1日(日本時間2日)、敵地ドジャース戦に「1番・中堅」で先発出場。5打数2安打で、打率.316とした。大谷翔平投手も「2番・DH」で出場したこの試合。ジャイアンツは3-8で敗れたが、今季から海を渡った日本にもゆかりある25歳がリードオフマンの役割を果たしている。

 イ・ジョンフは初回先頭打者として入った第1打席で、左腕パクストンから左前打で出塁。逆らわず上手い流し打ちで出塁した。3回の第2打席は二ゴロに倒れたが、5回無死一塁の第3打席では中前打。今季2度目のマルチ安打を記録。その後は凡退し、初の3安打こそならなかったが、3月30日(同31日)のパドレス戦では初本塁打を放つなど光る打撃を見せている。

 25歳のイ・ジョンフは日本のドラゴンズでもプレーしたイ・ジョンボム(李鍾範)氏を父に持ち、1998年8月に名古屋で生まれた。KBO史上最高の通算打率.340を残し、ポスティングシステムを利用して米球界に挑戦。ジャイアンツとは6年総額1億1300万ドル(約166億円=当時)という巨額契約を結んだと報じられている。

 父ジョンボム氏がそのスピードから「風の息子」と呼ばれていたこともあり、イ・ジョンフには「風の孫」というニックネームがある。マリナーズなどで活躍したイチロー氏に少年時代から憧れており、ジャイアンツでも「51」を背負う。入団会見では「子供のころ野球を始めたときに、初めて見た選手がイチロー・スズキでした。彼は私のお気に入りの選手です。そして彼のおかげで、私は彼の背番号が大好きで、同じ番号でプレーし始めました」と話している。

(THE ANSWER編集部)