F1日本GP

 自動車レースのF1日本グランプリ(GP)は7日、三重・鈴鹿サーキットで決勝が行われ、予選10番手だった角田裕毅(RB)は10位入賞を果たした。日本GPでの日本人ドライバーの入賞は、2012年の小林可夢偉(3位)以来12年ぶりという快挙。1ポイントをもぎ取ったドライビングについてRB幹部も「素晴らしい走り」「大事なところでハードにプッシュした」などと称賛している。

 スタート直後に角田の同僚リカルドとウィリアムズのアルボンが接触して、いきなり赤旗中断となった波乱のレース。角田は12番手での仕切り直しを余儀なくされたが、着実な走りと、途中のピットストップにおけるピットクルーの“超速タイヤ交換”もあって順位を上げた。33周目にヒュルケンベルグをパス。10位に入り、日本GPで初ポイントを奪い取った。

 RBのジョディ・エギントン・テクニカルディレクター(TD)はRB公式ホームページで「今日のレースは終始、最終ポイントを争う大接戦となったが、真のチームワークとしか言いようのない努力のおかげで、集団の先頭でレースを終えることができた」と、まずはピットクルーを含めたチームでの成功を称賛。そのうえで「ユウキは素晴らしい走りを見せ、必要な局面ではタイヤをうまくコントロールしながら、ギャップを維持するために必要なときにはいいペースを見せた」と角田の走りを称えた。

 エギントンTDは「ピットウォールは再スタート後の戦略にうまく対応し、ピットクルーはプレッシャーのかかる状況下で素晴らしい2回目のピットストップを行い、ストロール、ボッタス、ヒュルケンベルグ、マグヌッセンとの激しいバトルの中でユウキにコースポジションを返した」と改めてピットクルーの働きに賛辞を贈った。

 ローラン・メキース代表も「今日はチームにとって素晴らしい結果となった。ユウキは地元の観客の前で、タイヤをうまくコントロールしながら、大事なところでハードにプッシュして素晴らしいレースを展開した」と上手くタイヤを温存しながらレースを運んだ角田に言及。「素晴らしいオーバーテイクもあったし、週末を通して一歩も間違っていなかった。彼は今日の素晴らしい結果に値する」と故郷での価値ある1ポイントを称えている。

(THE ANSWER編集部)