7日に閉幕した日本GP

 7日に幕を閉じた自動車レースのF1日本グランプリ(GP)。予選10番手だった角田裕毅(RB)が決勝で激走し、日本人ドライバーとして2012年の小林可夢偉(3位)以来12年ぶりの入賞となる10位に入るなど、盛り上がりを見せた。角田の入賞を後押ししたピットクルーの“超速タイヤ交換”が話題になる中、コンストラクターズ(製造者)部門トップのレッドブルはさらにその上をいく記録を叩き出していた。レッドブルは公式SNSに“速すぎる”写真を公開し、英専門メディアも報じている。

 素早い仕事ぶりだ。レッドブルは公式インスタグラムに「2024年の新たな最速ピットストップ」「マックスの車で2.08秒を記録した」とつづって写真を公開。昨季は22戦19勝、今季も4戦3勝と圧倒的な強さを誇るマックス・フェルスタッペンがピットインすると、クルーは迅速にタイヤ交換を済ませて、コースに復帰させた。

 日本GPでのピットストップといえば、14番手で走行していた角田が23周目にピットインし、クルーの早業でのタイヤ交換から一気に順位を上げたことが話題になった。だが、そんな角田とRBの上をいったのが、フェルタッペンとレッドブル。英専門メディア「プラネットF1」は「F1最速ピットストップ:レッドブルが新記録更新のパフォーマンスで鈴鹿での優位性を強調づけた」との見出しで記事を掲載。日本GPの前までは
同じレッドブルのセルジオ・ペレスが第3戦オーストラリアGPで記録した2秒10がピットストップの最速だったが「しかしそれに満足せず、レッドブルは日本でさらなる速さを見せ、マックス・フェルスタッペンは2.08秒で逆転し、今年の新記録となった」と記録を更新したことを伝えている。

 さらに本文では「この分野での優位性を強調しよう。レッドブルはペレスとフェルスタッペンの2回目のストップタイムがそれぞれ2.16秒と2.17秒で、今年4番目と5番目に速いストップであったため、非常に安定していることが分かる。日本では、他のチームでシーズンのトップ10に影響を与えたものはなかった」「平均すると、レッドブルのストップタイムは、日本でのフェラーリよりも10分の4秒速く、メルセデスよりも10分の6秒速かった」と日本GPで傑出した数字をマークしたことにも触れている。

 速さ伝わるピットストップの写真を投稿したレッドブルには海外ファンからは「この男たちには称賛が与えられるべきだ」「スピード!これがレッドブルのやり方」「最速の車とピットクルーだ」「速くて、猛烈だ」「レッドブルはマックス・フェルスタッペンだけじゃない。これはチームなんだ」「彼のピットチームさえも速いのか…」「嘘はつけない。レッドブルはやばくなってる」といった反響が寄せられている。

※今季ピットストップ最速ランキング

(画像はレッドブル公式インスタグラムより)

1位:レッドブル・フェルスタッペン=2秒08(日本)
2位:レッドブル・ペレス=2秒10(豪州)
3位:レッドブル・ペレス=2秒13(日本)
4位:レッドブル・ペレス=2秒16(日本)
5位:レッドブル・フェルスタッペン=2秒17(日本)

(THE ANSWER編集部)