ようやく生まれたメジャー日本人最多本塁打記録

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地メッツ戦に「2番・DH」で先発出場。3回にメジャー通算176号となる先制の今季5号2ランを放ち、松井秀喜氏のメジャー日本人最多記録(175本)を更新した。試合後のインタビューでは自分のことだけでなく、後輩の記念すべき一打を喜んだ“スマートな発言”に女性インタビュアーが感激していた。

 喜ぶ気持ちはチームメートに向けた。大谷にとって、日本人選手としてメジャー最多本塁打記録を更新した記念すべき試合。10-0の大勝後に行われたカリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューでは「早く打ちたいと思っていた。まず打てて安心と喜びのどっちもあるかなと思います」と心中を明かした。

 そんな中、インタビュアーのキルステン・ワトソンさんが「私の所に(インタビューに)来てくれる前に、なぜキャリア初ホームランを打ったアンディ・パヘスじゃないの?と言いましたが、彼のような若い選手が好調なスタートを切ったのを見て、どう思いますか?」と質問。これに対し、大谷は「素晴らしいホームランでしたし、本人が一番嬉しいと思うので、帰ってビールシャワーしたいと思います」と回答。ワトソンさんはトーンを上げて「素敵だわ。おめでとう。色々なことに」と大谷に伝えた。

 初勝利を挙げた投手や初本塁打を放った選手がロッカー室で受けるというメジャー流の祝福。山本由伸投手もビールシャワーを浴びたと伝えられている。この日は大谷の新記録達成とともに「8番・右翼」で先発したアンディ・パヘスも、打者一巡した5回にメジャー初本塁打。それをたたえる姿勢が見えたことで、ワトソンさんも感激した様子だった。

(THE ANSWER編集部)