136メートル特大弾の次は…中堅へ爆速安打

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発し、12号ソロを含む3安打2打点の大活躍。チームの10-2での快勝に貢献した。敵地の放送局が驚いたのは、大谷のバットスイングだ。あらゆる動きを称賛し「ただただ美しい」と見惚れている。

 大谷は4回の第2打席、右中間へ飛距離136メートルという特大の先制12号ソロを放り込み、5回無死一塁では中前打。7回無死三塁からは左翼へ二塁打を放ち、三走のベッツを本塁へ迎え入れた。

 ジャイアンツの地元放送局「NBCスポーツ・ベイエリア」が驚いたのは5回の中堅への単打。低めのシンカーを迷いなく振り抜いた。実況のジョン・ミラー氏が「センターへ単打です。これは時速109マイル(約175.4キロ)でした」と伝えると、解説のマイク・クルーコウ氏は、その美しさを大いに称えた。

「これがオオタニのもう一つの特徴でもある。彼は“一芸屋”ではない。ホームランだけを打とうとしているわけではなく、彼は(ヒットも)打つことができるのです。ただただ美しいスイング。無駄な動きもなく、頭は静止したまま。そしてその動きで逆方向へ。この男が2度MVPを獲得したのはまぐれではないですよ」

 ドジャースとジャイアンツは、球団がともにニューヨークにあった時代から宿命のライバル関係。普段ならドジャースには激辛の放送席も、その技術を称えずにはいられなかったようだ。

(THE ANSWER編集部)