米ワシントンで開かれていた主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議は18日(日本時間19日)、2日間の日程を終えた。金融政策をめぐっては、各国から米金利の高止まりについて懸念の声が相次いだ。途上国が抱える米ドル建ての債務が膨らむほか、自国の通貨が安くなりすぎて、経済に悪影響を与えるとの不安がある。

 「(より高い金利を求めて)資金が流出すること、ドル建ての債務が膨らむことについて懸念を述べた国があった」。会議後の会見で、鈴木俊一財務相が振り返った。

 米金利の高止まりは、目下、世界経済の懸念材料になっている。