トヨタ自動車系の部品メーカーの2024年3月期決算が出そろった。好調な自動車生産に加えて円安の追い風もあり、トヨタ系大手8社全てで売上高が過去最高だった。また、純利益も燃料ポンプの不具合でリコール(回収・無償修理)対策の費用を計上したデンソーを除く7社が増益だった。

 トヨタ自動車が8日発表した24年3月期決算は、売上高が45兆0953億円(前年比21.4%増)、本業のもうけを示す営業利益が5兆3529億円(96.4%増)、純利益が4兆9449億円(101.7%増)と、いずれも過去最高だった。

 23年度のグループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)の世界生産は1120.9万台(4.5%増)と過去最高だった。記録的な円安も収益を押し上げた。