上海の観光地「豫園」で商業施設を営む上海豫園旅游商城は1日までに、リゾート施設「星野リゾートトマム」(北海道占冠村)を売却すると発表した。

 星野リゾートトマムを所有する都内の会社のほぼ全株式を、不動産投資などを手がけるYCH16(東京都港区)に約408億円で売却するという。星野リゾートトマムはスキー場やホテルを備えたリゾート施設で、中国人を含め外国人観光客の人気を集めている。上海豫園旅游商城が2015年に買収していた。

 同社は中国の民間投資会社・復星国際の傘下にある。復星国際は中国の不動産不況などにより経営が悪化し、資産売却を進めている。上海豫園旅游商城は今後、経営資源を中核事業に集中させるという。(北京=鈴木友里子)