17日午後11時14分ごろ、豊後水道沖で発生した地震について、地震学が専門の山岡耕春・名古屋大名誉教授は「南海トラフに沈み込む、プレートの中で起きた地震。地震の深さとして津波の心配はない」と話す。

 今後発生が心配される南海トラフ地震への影響は、地震の規模を示すマグニチュード(M)が6.4と推定されることからも「南海トラフ地震への影響は無視できる」と説明する。

 震度6弱を観測した場所が、狭い範囲に限られることから「地震計の場所など局所的な影響があったことも考えられる」と指摘。しかし周辺では震度5強も観測していることから「古いブロック塀などが倒れていることも考えられる。今後も余震が考えられ、夜に発生したことから就寝中の頭上など十分に警戒してほしい」と話した。