長崎市の鈴木史朗市長が、8月9日に開く平和祈念式典に関し、イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使に宛てて、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘などを念頭に「被爆地の市民は心を痛めている」として、即時停戦を求める書簡を7日付で送ったことが分かった。市はイスラエル代表の招待を保留している。

 書簡では、日本語と英語で「武力衝突により多数の人々の犠牲が見られることに、被爆地の市民は心を痛めており、即時停戦が実現することを願っている」と呼びかけた。式典への招待については、不測の事態を懸念して保留していることを説明したうえで、「式典を安全かつ円滑に運営できると判断できれば、速やかに招請状を送付するので、その折には参列の検討をお願いする」と記し、今後の招待の余地を残している。