世界120カ国以上を旅して「奇妙なもの」を撮り続ける写真家、佐藤健寿さんの作品展「佐藤健寿展 奇界/世界」(大分市美術館、大分朝日放送主催、朝日新聞社共催)が28日、大分市上野の市美術館で開幕した。

 世界各地の文化、自然、民族、体制などが生み出した「奇景」を約20年にわたり撮影した作品200点以上を展示する。県内にも何度も足を運んでいるといい、宇佐市長洲地区の御殿灯籠(ごてんどうろう)や姫島のキツネ踊り、国東半島の修正鬼会(しゅじょうおにえ)などを撮影した作品のコーナーもある。豊後水道に浮かぶ水ノ子島灯台も、今回の展示に合わせて新たに撮り下ろした。

 佐藤さんは「私たちには奇妙に見えることが、その場所の人には日常であることもある。世界中の奇妙なものと大分県内の光景も見くらべて頂ければ」と話していた。

 9月23日まで。観覧料は大人1200円、大学・高校生900円(中学生以下無料)。問い合わせは大分市美術館(097・554・5800)へ。(高嶋健)