プロ野球・福岡ソフトバンクホークスで育成選手として再出発した25歳の佐藤直樹が、ウエスタン・リーグで一時は打率トップに立ち、必死のアピールを続けている。2019年秋のドラフト1位で入団したが、昨季限りで戦力外に。「悔いのないようにやり切ろう」と今季に臨んでいる。

 10日のウエスタン・リーグのオリックス戦に「1番・右翼」で先発出場し、一回の第一打席で三塁打を放つなど5打数2安打1打点とチームの勝利に貢献。守備でも強肩ぶりを見せるなど、視察した小久保裕紀監督にアピールした。

 神戸市出身。兵庫・報徳学園高からJR西日本を経て、20年に入団した。俊足、強肩の外野手として期待され、1年目に20盗塁でウエスタンの盗塁王を獲得。しかし、打撃面ではプロの壁に当たった。1軍では4年間で114試合に出場し、9安打、2本塁打、打率1割2分9厘。昨オフに戦力外通告を受けた。