7月12日に開幕する第106回全国高校野球選手権山形大会(山形県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の運営委員会が26日、山形市内であり、熱中症対策の拡充を決めた。

 五回終了後のグラウンド整備に合わせ、7分の休息時間を確保(散水なしの場合は5分)。ベンチ裏に冷凍庫を用意し、深部体温を下げる効果があるとされる「アイススラリー」(シャーベット状の飲料)を提供する。

 ベンチには以前から扇風機2台を設けているが、冷房施設がある球場では控室で休んでもらう。また、ベンチ入りメンバーが少ないチームのグラウンド整備は大会本部が代行し、きちんと休息を取れるようにする。

 厳しい暑さが予想される場合は、大会本部が暑さ指数などを参考にしながら協議し、三回と七回にも休息時間を3分ずつ確保する。

 このほか、守備が長引くなどした場合は状況に応じて休息時間を追加で確保する。タイブレーク時も延長十回前に3分の休息を取り入れる。

 今年4月から運用が始まった環境省の「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合、臨時の運営委員会を開き、翌日の試合の実施について協議することにした。

 選手の安全が危惧される場合は、試合を順延したり、開始時刻を繰り下げたりする。

 山形大会の暑さ対策では既に、決勝の開始時間を従来より3時間早め、午前10時スタートとすることを決めている。