ウクライナからロシア側に連れ去られた子ども161人の居場所が、ドイツで確認された。ウクライナ警察のビヒウスキー長官が17日、ドイツ警察のトップと会談した際に明らかにした。ドイツにたどり着いた経緯は明らかになっていない。

 ウクライナ政府は、2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、18歳未満の子ども約1万9500人がロシア側によって連れ去られたとしている。ただ、帰還したのは400人弱にとどまり、ウクライナ警察は2千人超を「行方不明者」として登録。所在の確認を進めている。

 ビヒウスキー氏によると、161人の子どもたちは、ロシアが占領するウクライナ領やベラルーシ、ロシア本土に連れ去られた。その後の足取りは明らかにされていないが、今回の所在の確認についてはドイツ警察と協力して行ったという。