米プロバスケットボールのNBAは18日、トロント・ラプターズに所属していたジョンティ・ポーター選手(24)が賭博に関するリーグの規則に違反したとして、追放処分にしたと発表した。スポーツ賭博の関係者に情報を流したり、賭博目的で試合への出場を制限したりなどしたという。

 米国では合法スポーツ賭博が急速に広まる一方、試合への影響が懸念されている。ポーター選手に関する疑惑は、大リーグの大谷翔平選手の通訳だった水原一平容疑者=銀行詐欺容疑で訴追=の賭博問題とほぼ同じ時に発覚し、注目を集めていた。

 NBAによると、ポーター選手は3月20日にあったラプターズの試合を前に、自らの健康状態についての情報を、賭博している人に開示した。別の賭博関係者はその後、この試合でポーター選手の成績が予想より下回ることに8万ドル(約1235万円)を賭けたという。ポーター選手は試合で「病気だ」と主張し、3分しかプレーしなかった。