カナダ警察は3日、昨年6月にバンクーバー近郊でシーク教徒の男性が殺害された事件で、インド国籍の男3人を殺人などの容疑で逮捕したと発表した。事件をめぐっては、カナダのトルドー首相が「インド政府が関与していた疑いがある」と表明し、外交問題に発展していた。警察は容疑者とインド政府の関係についても調べているという。

 警察によると、逮捕されたのはエドモントン在住の22〜28歳の男3人。いずれも、カナダに3〜5年滞在しているという。警察は「捜査は継続している」と説明し、他の容疑者が関わっている可能性もあるとしている。一方、動機や証拠の内容については明らかにしていない。

 カナダの公共放送CBCによると、逮捕された3人はいずれも、インドにあるギャングとつながりがあるとされる。また、2023年9月と11月にカナダでインド人が殺害された事件にも関連している可能性があり、警察が捜査を進めているという。