国連安全保障理事会は12日、米ニューヨークの国連本部で北朝鮮の人権問題を協議する公開会合を2年連続で開いた。北朝鮮を擁護する中国とロシアは反発し、開催の中止を要求。投票により会合は開かれたが、北朝鮮問題をめぐる対立は続いている。

 中国やロシアは、この議題はジュネーブを拠点とする国連人権理事会で話し合うべきだと主張。その上でロシアのネベンジャ国連大使は、安保理の北朝鮮に対する経済制裁が人道状況を悪化させているとして、制裁の見直しを求めた。

 公開会合を要請した日米韓などは、北朝鮮が核・ミサイル開発を優先し、国民を抑圧していると非難した。