防災力を高める知識や技能を修得していると認証された、2023年度の「防災士試験」に、愛知県西尾市の親子3人が合格した。これまで12歳だった県内最年少の合格記録も更新したという。

 防災士の試験にそろって合格したのは、西尾市の村田あゆみさん(47)と、長女で中学1年のりあさん(12)、長男で小学4年の零能(れのう)さん(9)の親子3人。あゆみさんとりあさんは今年2月、零能さんは3月に合格した。

 4月19日には名古屋市中区の県公館で大村秀章知事を表敬訪問し、村田さんは「300ページぐらいの本を親子一緒に勉強した。親子の防災士が県内でもっと増えれば」と述べ、大村知事は「親子で資格を取られたということで心から敬意を表したい。」とたたえた。

 りあさんと零能君は姉弟バンドユニットの活動もしていて、能登半島地震の被災地支援ライブを1月中に14日間開催。集めた義援金を被災地に届けている。村田さんは零能君の試験勉強のために教材にふりがなを振って、応援したという。村田さんは「防災は家族一丸となって動かなくてはいけないこと。みんな一緒に防災力が高い方がいいと思う」と話していた。(戸村登)