2008年の公選制導入後初の選挙戦となった自民党宮崎県連の会長選が18日、開票され、衆院議員の江藤拓氏(63)=宮崎2区=が県議の中野一則氏(75)=えびの市区=を破り、新会長に選ばれた。

 開票は同日午後、宮崎市の県連会議室であり、江藤氏の得票は4235票、中野氏は1426票だった。投票率は43.89%。江藤氏は「より地元の皆様との対話を重視し、党改革にとどまらず、地方が期待する具体的な政策などについても、提言できる活動をしていく」などとするコメントを出した。

 会長選は3月26日に立候補が締め切られ、県連は4月3日、県内の党員1万2952人に投票用紙を発送。投票総数は5685票で、白票などの無効投票は24票だった。

 県連会長は05年、元衆院議員の故・堀之内久男氏が退いて以降、県議か県議経験者が務めてきた。複数人が立候補を届け出たことはあったが、選挙戦にならなかった。新会長の任期は5月25日の県連大会から2年。現在の星原透会長は「県連と党本部の間の橋渡しをうまくできるのでは」との期待を示し、「自民党に対する風当たりは非常に厳しい状況。それを考えながら県連の運営に頑張っていただきたい」と述べた。(奥正光)