元高校球児たちが集う第14回マスターズ甲子園関東大会(関東高校野球OB連盟主催、朝日新聞前橋総局など後援)が5日、群馬県高崎市の城南野球場であった。高崎商業高校硬式野球部OB会(群馬)、横浜商業高校OB会(神奈川)、豊多摩高校OB会(東京)、埼玉県選抜の4チームが参加し、高崎商OB会が優勝した。

 大会はトーナメント形式。20〜70代の選手たちが世代を超えて、出身校のユニホーム姿で白球を追いかけた。初戦は埼玉県選抜が豊多摩OB会を11―1で、高崎商OB会が横浜商OB会を22―11でそれぞれ破り、決勝は高崎商OB会が10―8で埼玉県選抜を破った(いずれも時間規定で途中回打ち切り)。

 大会を主管した群馬県高校野球OB連盟の高田勉会長(65)は「高校時代に思いをはせ、楽しみながら、仲間たちと親睦と交流を深めてもらえれば」と話した。(八木正則)

 開会式では、高崎商OB会の会社員斉藤育幸(やすゆき)さん(54)=高崎市=が「甲子園出場をめざして頑張っている現役の高校生に、気持ちでは負けず、最後まで全力でプレーする」と選手宣誓した。

 斉藤さんは1988年に全国高校野球選手権大会に遊撃手として出場。会社員となってからも実業団チームなどで野球を続けた。数年前、マスターズでも甲子園の土を踏んだ。「野球は人生を豊かにしてくれる唯一の趣味」

 この日は決勝でマウンドにも登り優勝投手に。「全力を出し尽くし、優勝できてうれしい」と話した。(八木正則)