6月3〜4日に鈴鹿サーキットで開催される2023年スーパーGT第3戦富士GT500クラスの予選ポールポジション(PP)とウイナーを、オートスポーツweb編集スタッフがズバリ予想。 大型の台風第2号の接近中といことで天候含め予想も難しいところではございますが、そんなときこそ長年の経験と勘が役に立つ(はず)。個人的な希望を極力排しつつ(たぶん)、走る前からガチで当てに行きます!

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●ゴトー(GT現場経験3年目。もう最年少組ではございません)のウイナー予想

◎本命:#1 MARELLI IMPUL Z
〇対抗:#16 ARTA MUGEN NSX-GT
△大穴:#19 WedsSport ADVAN GR Supra

PP予想:#19 WedsSport ADVAN GR Supra

 今回のスーパーGT第3戦鈴鹿の予想はズバリ、1号車のMARELLI IMPUL Zを推したいと思います。昨年王者のTEAM IMPULですが、今年に入ってからは思うような成績が残せていません。今回の1号車はサクセスウエイトも軽いうえ、昨年の気温が高い8月の鈴鹿戦では予選最後尾から優勝を飾っているだけに、今回のレースでは復活の上位争いを展開してくれることを期待します。

 対抗にはこちらもウエイトが軽い16号車ARTA MUGEN NSX-GTを挙げます。8号車も上位に来ることが予想されますが、病み上がりとなる野尻智紀の体調が気になるところ。そして予選〜決勝は気温が上がる予報となっているため、ポールポジションはヨコハマタイヤを装着するWedsSport ADVAN GR Supraが獲得し、もしかしたら決勝も19号車がそのまま獲るかも……と予想します。

●カワノ(GT現場経験4年目。今大会はキッズ向けイベントが盛りだくさんですよ!)のウイナー予想

◎本命:#23 MOTUL AUTECH Z
〇対抗:#3 Niterra MOTUL Z
△大穴:#1 MARELLI IMPUL Z

PP予想:#1 MARELLI IMPUL Z

 鈴鹿サーキットといえばホンダのホームコースですが、GT500に焦点を絞ると『鈴鹿といえばニッサン』という印象です。2022年は第3戦で3号車、第5戦で12号車(今季の1号車)と、ニッサンZ GT500が制しています。さらにいえば2020年第3戦&第6戦、2021年第3戦もニッサンGT-RニスモGT500が制しており、自分が編集部に入ってから鈴鹿ではニッサン勢しか勝利を挙げていないという事実に驚愕しているところです(汗)。

 そこで気になるのはサクセスウエイト(SW)の影響ですが、2022年の第5戦ウイナーの12号車は49kg、2020年第6戦ウイナーの23号車は50kgと、決して軽くはない状態でもレース展開を味方につけて勝利を掴んでいます。そうなると今大会もっとも重い23号車MOTUL AUTECH Z(50kg)と、3号車Niterra MOTUL Z(42kg)も決して優勝候補から漏れることはないと思います。むしろ過去5戦中4戦でニッサン&ミシュランが制しているので、今回もこのタッグが優勝候補の筆頭と考えてもおかしくはないです。

 大穴で1号車MARELLI IMPUL Z(14kg)です。チャンピオンチームにそろそろ風向きが向いてもおかしくはないはず。軽さとブリヂストンタイヤを武器に、ミシュラン勢に如何に挑むかは注視しておいて決して損はないと思います。ということで、PPもウイナーもニッサン勢で予想します。そして、個人的にはセーフティカー(SC)で戦局が大きく左右されないレース展開が見たいところ!

●ハルロウ(GT取材デビューから、かれこれ15年目。若者に負けないようにガンバリマス)のウイナー予想 

◎本命:#16 ARTA MUGEN NSX-GT
〇対抗:#17 Astemo NSX-GT 
△大穴:#1 MARELLI IMPUL Z

PP予想:#19 WedsSport ADVAN GR Supra

 この鈴鹿で大量ポイントをかせがなければいけないチームは、ホンダNSX-GTとニッサンZ。特にARTAの2台はサクセスウエイト的にもチャンスで、この鈴鹿は勝負どころになると見る。同じく今期これまで目立ったパフォーマンスを発揮できていないチャンピオン、MARELLI IMPUL Zもこの鈴鹿で勢いを取り戻さないと、タイトル争いが厳しくなる。

 その見方とは別に、ウエイトを関係なく考えてこの鈴鹿を得意としているチームを挙げると、ニスモの23号車MOTUL AUTECH Zと、3号車Niterra MOTUL Zに、17号車Astemo NSX-GT、100号車STANLEY NSX-GTなどなど。昨年鈴鹿での戦略のうまさも鑑みて、荒れた展開なら17号車の可能性も大いにあると見た。

 いずれにしても、雨上がりで土曜の練習走行もセットアップの判断が難しくなりそうで、どのマシンもいつもよりぶっつけな形で450kmのレースに臨むことになる。予選の結果や予想とは違った展開になりそうな気配だ。