シングルシーターレーサーのジェム・ブリュックバシェが、2024年はDKRエンジニアリングからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦することが決まった。

 トルコ籍のブリュックバシェは、すでに発表されているDKRの3号車オレカ07・ギブソンに乗るトム・ファン・ロンパウとパートナーを組むことになる。プロ/アマカテゴリーにエントリーするこのラインアップの、残るひとりのドライバーはまだ確定していない。

 ブリュックバシェは2023年、TGM Grand Prixから全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦していた。当初はスーパーフォーミュラへの継続参戦を望んでいたが、2023年12月に行われたシーズン後のテストに間に合うようにスポンサーを集めることが困難となっていた。

 近年、主にシングルシーターのレースに注力しており、FIA F2にも参戦していたブリュックバシェだが、2021年にユーロインターナショナルのLMP3チームからレッドブルリンク戦に一度出場した経験などがあり、スポーツカーレースやELMSは初めてではない。eスポーツにおけるスターでもあった彼は、2020年にもボルサン・オトモティフとともにGT4ヨーロッパシリーズにフルシーズン参戦しており、プロ/アマチャンピオンシップで2位となっている。

「2024年シーズンにDKRエンジニアリングとともにELMSに参戦することを発表できてうれしい」とブリュックバシェは自身のソーシャルメディアに書いている。

「チームとともに成功に貢献できるよう、全力を尽くす準備はできている」

「僕を信頼してくれたDKRとケンディ(・ジャンクレス。チームオーナー)に感謝し、彼らと一緒に素晴らしいシーズンを過ごせることを楽しみにしている」

 ファン・ロンパウは、2023年のELMSシーズンにDKRで、セバスチャン・アルバレスとナタニエル・ベルトンのパートナーを務めた。このトリオはLMP2プロ/アマランキングで9位に終わっており、バルセロナのシーズン開幕戦での5位が最高成績だった。

 2024年のELMSは、4月14日のバルセロナ4時間レースで開幕を迎える。