前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は26日、投開票が行われ、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)が初当選した。投票率は49・62%だった。
 山田氏は政治未経験で知名度不足ながら、辞職した前県議を支えた元県議2人や地元労組関係者、清水東高サッカー部のOBらの支援を受けながら序盤から優位に展開した。国民民主党の田中健県連会長(衆院比例東海)と事務所スタッフが全面的にサポート。知事選候補者との連携も終盤以降には積極的に行った。
 自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)は市議らの支援を受けながら各地でミニ集会を重ねたが、及ばなかった。
 同補選は昨年4月の県議選で戦後最年少で当選し、その後無免許運転が発覚した中山真珠氏の辞職に伴い行われた。

■新県議略歴
 山田新氏(やまだ・あらた)静岡市清水区出身。税理士と公認会計士の資格を持ち、同区内で個人事務所を開設する。東京都内の監査法人やIT企業などにも勤務した。大阪府立大経済学部卒。辻。

■地元で支援の輪
 26日に投開票された静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1)は、無所属新人で連合静岡の推薦を受けた山田新氏(43)が初当選を決めた。
 初挑戦の選挙活動は「とにかく名前を覚えてもらうこと」と肝に銘じ、毎朝の街頭演説など有権者と直接接する機会を最も重視。生まれ育った清水の地で、中学や高校の同級生らを中心に草の根で支援の輪を広げた。当選確実の一報が届くと、支援者らに「区内を走り回り町の見え方が変わった。清水にもっと貢献したい」と力強く語った。
 自民党公認の新人で食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)は「皆さまの支えがあったから戦えた。この経験を生かして歩んでいきたい」と敗戦の弁を述べた。