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 プロ野球の世界で長く活躍できるのは、ほんの一握りの選手だけである。たとえ将来有望とされるドラフト1位指名の選手でも、活躍が難しいと判断されてしまえば、若くして戦力外通告を受けるものだ。今回は、わずか3年間で戦力外通告を言い渡されたドラ1選手を取り上げる。

 

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野村亮介


出身:静岡県
投打:右投右打
身長/体重:187cm/85kg
生年月日:1993年7月9日
ドラフト:2014年ドラフト1位
 
 U-21日本代表にも選出された野村亮介。ドラフト1位右腕として大きな期待がかけられたが、わずか3年でプロ野球の舞台を去ることとなった。
 
 静清高校で選抜甲子園に出場し、2試合連続完投というピッチングを見せた野村。その後、社会人野球の三菱日立パワーシステムズ横浜(現:三菱重工East)に進んだ。
 

 
 なかなか結果を出せない時期が続いていたが、フォーム改良が成功し、入社3年目に大活躍。U-21日本代表に選ばれた実績もあり、2014年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。
 
 ルーキーイヤーにはリリーフとして1軍デビューを飾ったが、1イニングで3失点を喫するなど苦しい登板に。同年は最終的に3試合登板で防御率10.13と低迷した。
 
 その後、2年間は1軍のマウンドに立てないまま、戦力外通告を受けた。エース候補の1人として目されたが、無念の結果に終わった。

近藤弘樹


出身:広島県
投打:右投右打
身長/体重:186cm/103kg
生年月日:1995年6月27日
ドラフト:2017年ドラフト1位
 
 東京ヤクルトスワローズに移籍してブレイクした近藤弘樹。ただ、今季は支配下復帰に向けて、正念場のシーズンを迎えることになる。
 
 岡山商科大学では、1年春からリーグ戦で登板。最高殊勲選手賞に輝く活躍もあり、ドラフト会議では東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名を受けた。
 

 
 本格派右腕として大きな期待がかけられていたが、プロ入り後3年間で勝ち星を挙げられず。2020年に戦力外通告を受けた。
 
 その後、ヤクルトに育成契約で入団すると、開幕前に支配下契約を勝ち取った近藤。2021年はリリーフで22試合に登板し、防御率0.96と抜群の成績を収めた。
 
 ついに覚醒かと思われたが、肉離れを発症して1軍から離れることに。再び育成契約となると、2023年も支配下復帰とはならなかった。今シーズンは復活を果たし、神宮のマウンドに舞い戻りたい。

竹下真吾


出身:福岡県
投打:左投左打
身長/体重:180cm/82kg
生年月日:1990年10月20日
ドラフト:2014年ドラフト1位
 
 東京ヤクルトスワローズにドラフト1位で入団したものの、わずか1試合の登板でNPBを去った選手が竹下真吾だ。
 
 八幡高校から九州共立大学に進んだ竹下だったが、公式戦での登板機会はほとんど得られないまま社会人野球のヤマハでプレーを継続。
 

 
 ヤマハでは150km/hに迫る直球を主体に、スカウトからの評価を急上昇させた竹下は、ドラフト1位でヤクルトに入団。かつて高津臣吾が付けていた背番号「22」を背負った。
 
 しかし、ルーキーイヤーは1軍登板なし。二軍でも18.2イニングを投げ与死四球は21と、制球面で大きく苦しんだ。
 
 翌2016年には1軍デビューを果たすも、3イニングを投げきれず4失点。最終的に1軍登板はこの試合のみにとどまった。その後もコントロールが大きな課題となり、プロ3年目の2017年オフに戦力外通告を受けた。

北方悠誠


出身:佐賀県
投打:右投右打
身長/体重:181cm/94kg
生年月日:1994年1月25日
ドラフト:2011年ドラフト1位
 
 高校時代のインパクトは強烈だった北方悠誠も、プロの世界では輝けなかった一人である。
 
 唐津商業では、3年夏に甲子園出場を果たし、最速153キロを計測して10奪三振を記録。将来性を見込まれ、ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団する。
 

 
 しかし、プロではコントロールで苦しむ場面が多く、フォーム改造に着手するもうまくいかず。1軍登板もないまま2014年に戦力外通告を受けた。
 
 DeNA退団後は、12球団合同トライアウト、入団テストを経て福岡ソフトバンクホークスに育成契約で入団。しかし、新天地でも制球難は改善せず、支配下登録を勝ち取れず戦力外通告を受けた。
 
 その後は独立リーグやロサンゼルス・ドジャース(傘下マイナーリーグ)などを経て、2022年に現役引退を決断。未完の大器と称された北方は、最後までプロの壁に苦しんだ。

甲斐拓哉


出身:長野県
投打:右投右打
身長/体重:183cm/83kg
生年月日:1990年12月18日
ドラフト:2008年ドラフト1位
 
 高校時代に最速150km/hをマークし、オリックス・バファローズに入団した甲斐拓哉。将来のエース候補として期待されたが、早期に戦力外通告を受けてしまった。
 
 東海大三(現:東海大諏訪)では、1年時からエースとして君臨。3年春にはノーヒットノーランを達成するなど、圧巻投球を見せた。世代トップクラスの評価を受け、2008年ドラフト1位でオリックスに入団した。
 

 
 早い段階での活躍を期待する声もあったが、ルーキーイヤーは故障の影響もあってファームでも1試合の登板に。翌2010年には春季キャンプ中に故障し、シーズン前半をリハビリに費やした。
 
 2011年も一軍マウンドに立つことはできず、同年オフに戦力外通告。育成選手として再契約したが、翌年に再び戦力外通告を受けてしまった。
 
 その後は独立リーグで野球を続けたが、2015年をもって任意引退が発表。現役生活にピリオドを打った。

柳田将利


出身:大阪府
投打:左投左打
身長/体重:175cm/98kg
生年月日:1987年9月2日
ドラフト:2005年高校生ドラフト1巡目
 
 二刀流としてのプレーも期待されていた柳田将利。しかし、投手・野手ともに1軍出場は果たせなかった。
 
 青森山田高校では甲子園に計3回出場すると、最速146km/hの速球に加え、高校通算38本塁打を記録。大きな注目を集める存在となり、高校生ドラフト1 巡目で千葉ロッテマリーンズに入団する。
 

 
 投手としてプロ入りした柳田だったが、目立った成績は残せず、苦しいシーズンが続いた。
 
 プロ3年目の2008年には、野手転向が発表。しかし、故障の影響もあって二軍で1試合の出場にとどまり、同年オフに戦力外通告を受けた。
 
 その後はNOMOベースボールクラブでプレー。2012年に12球団合同トライアウトに参加するも、獲得球団は現れず。NPB復帰は叶わなかった。

 

 

 
【了】