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 2024年シーズン開幕からまもなく3ヶ月が経過するプロ野球。各チームで主力選手の不調や故障などのアクシデントが起きているが、ファームで苦しんでいる選手にとってはチャンスとなる。特に前年から一軍出場がない選手は、是が非でも一軍昇格を勝ち取りたいところだろう。そこで今回は、前年から一軍出場がない巨人の選手を紹介したい。

 

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山田龍聖


投打:左投左打
身長/体重:183cm/82kg
生年月日:2000年9月7日
経歴:高岡商 – JR東日本
ドラフト:2021年ドラフト2位
 
 ドラフト2位でプロ入りした山田龍聖。今季でプロ3年目を迎えるが、一軍登板は果たせていない。
 
 高岡商では、高校日本代表に選出されるなど世代屈指の左腕だった山田。JR東日本へ入社後も順調にステップアップし、2021年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 即戦力と期待が寄せられたが、ルーキーイヤーはファームで9試合(19回2/3)に登板して0勝2敗、防御率8.69と散々な結果に。イニング数を上回る25四球を与えるなど、制球にも苦しんだ。
 
 プロ2年目の昨季は、ファームで18試合に登板して3勝0敗、防御率2.48と前年から大きく成績が向上。
 
 しかし、夏場に左肩を痛めたこともあり、同年も一軍昇格は叶わなかった。
 
 貴重な速球派サウスポーだが、今季もここまでは二軍暮らしが続いている。課題の制球力を磨き、待望の一軍デビューを果たせるか注目だ。

増田陸


・投打:右投右打
・身長/体重:179cm/88kg
・生年月日:2000年6月17日
・経歴:明秀学園日立高
・ドラフト:2018年ドラフト2位
 
 2022年にはブレイクの兆しを見せた増田陸。今季は正念場となるが、交流戦で待望の一軍復帰を果たした。
 
 明秀学園日立高では高校通算34本塁打を放ち、強打の遊撃手として評価を高めた増田陸。迎えたドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受け、プロ入りを果たした。
 

 
 入団後は故障もあって育成落ちを経験したが、高卒4年目の2022年に一軍デビュー。同年は一塁のレギュラー格となり、69試合に出場して打率.250、5本塁打、16打点と期待を抱かせる成績を残した。
 
 ところが、昨季はファームで76試合に出場するも、打率.229と状態が上がらず。さらに、シーズン途中には左肘内側側副靱帯を損傷し、一軍昇格のないままシーズンを終えた。
 
 今季はオープン戦からアピールしたいところだったが、4試合の出場で9打数0安打と結果を残せず。開幕後はファームでも打率2割台前半、ノーアーチと本領発揮には至っていない。
 
 しかし、6月13日に久しぶりに一軍へ昇格。同日の楽天戦で「9番・一塁」としてスタメン起用されている。

畠世周


・投打:右投左打
・身長/体重:186cm/82kg
・生年月日:1994年5月31日
・経歴:近大福山高 – 近畿大
・ドラフト:2016年ドラフト2位
 
 昨季は開幕直前に右肘のクリーニング手術を受け、シーズンを棒に振った畠世周。今季は復活を目指すシーズンとなる。
 
 近畿大から2016年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。プロ1年目は主に先発として13試合に登板し、6勝4敗、防御率2.99とルーキーらしからぬ好成績を残した。
 

 
 さらなる飛躍が期待されたが、その後は度重なる故障に泣かされて低迷した。
 
 それでも、2021年はリリーフとして52試合に登板し、4勝3敗11ホールド、防御率3.07の活躍。
 
 しかし、翌2022年は登板数が半減すると、昨季は開幕前の3月に右肘関節鏡視下クリーニング手術を敢行。夏場に三軍戦で実戦復帰を果たしたが、一軍登板はなしに終わった。
 
 故障が癒えた今季は、ここまでファームで安定した投球を披露。今季で30歳を迎えただけに、一軍への返り咲きを狙いたい。

石田隼都

・投打:左投左打
・身長/体重:183cm/85kg
・生年月日:2003年4月5日
・経歴:東海大相模高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 今季で高卒3年目を迎える石田隼都だが、長期離脱を強いられている状況だ。
 
 東海大相模高では、3年春の甲子園で29回1/3を無失点と圧巻の投球を見せ、全国制覇の立役者に。将来性も評価され、2021年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは主に体力強化が中心に。同年はファームで2試合に登板したが、4イニングを投げて6四球を与えるなど、制球が定まらなかった。
 
 昨季はファームで8試合に登板して3勝2敗、防御率3.31をマーク。しかし、背中を痛めて夏場以降はリハビリ組に回った。
 
 一軍デビューが待ち望まれる今季だったが、開幕前に左肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行。今季中の復帰は絶望的となった。
 
 それでも、同じくトミー・ジョン手術経験のある伊藤優輔が、今季はファームで快投を続けている。石田もリハビリを乗り越え、進化した姿でマウンドに帰還したい。

伊藤優輔


投打:右投右打
身長/体重:178cm/82kg
生年月日:1997年1月14日
経歴:小山台高 – 中央大 – 三菱パワー
ドラフト:2020年ドラフト4位
 
 プロでも数少ない都立高校出身の伊藤優輔。手術を乗り越えた今季は、ファームで腕を振っている。
 
 小山台高では”都立の星”として、3年春に甲子園を経験。卒業後は中央大に進学すると、4年秋には東都リーグで6試合に登板し、防御率1.53をマークした。
 

 
 その後は社会人野球の三菱パワーに進み、入社1年目から日本選手権で登板。その後、2020年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。
 
 しかし、プロではルーキーイヤーから故障に見舞われた。同年はファームで登板を重ねていた中、右肘の痛みを発症。同年オフには右肘内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行し、育成契約となった。
 
 翌2022年はリハビリに専念。それでも、昨季5月に実戦へ復帰すると、同年のシーズン終盤にはファームでも登板を果たした。
 
 今季は、ここまで二軍でリリーフとして登板を重ね、防御率1点台の好成績。シーズン中の支配下復帰を目指し、悲願の一軍マウンドに立てるか注目だ。

戸田懐生


投打:右投右打
身長/体重:170cm/73kg
生年月日:2000年7月22日
経歴:KTCおおぞら高 – 四国・徳島
ドラフト:2020年育成選手ドラフト7位
 
 過去に一軍で登板経験がある戸田懐生。今季中の支配下復帰を目指している。
 
 四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスでは、入団2年目にMVPを受賞する活躍。2020年育成選手ドラフト7位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 プロ1年目から二軍戦・三軍戦で好投を続けると、同年6月7日に早くも支配下契約を奪取。6月18日の阪神戦でリリーフとしてプロ初登板を果たすなど、ルーキーイヤーから好スタートを切った。
 
 プロ2年目には、4月2日の阪神戦でプロ初勝利をマーク。しかし、同年は一軍で14試合に登板したものの、防御率6.55という結果に。同年オフには悔しい育成落ちとなった。
 
 再び育成選手として迎えた昨季、支配下復帰こそ叶わなかったが、ファームで15試合に登板して3勝1敗、防御率3.52の成績をマーク。与四球率2.74と制球力の高さを示した。
 
 今季はファームで昨季以上の好投を見せており、リリーフとして防御率1点台を継続中。このまま好投を続ければ、今季中の支配下復帰も見えてきそうだ。

 

 

 
【了】