◆ 「トータル的に考えたら絶対に岡林だが……」

 中日は30日、本拠地でのDeNA戦に1−2で惜敗。先発の小笠原慎之介が6回2失点の粘投も、相手先発・中川颯に7回途中1得点に封じられるなど打線が繋がらず、4月最終戦を黒星で終えた。

 敗れはしたものの、久々に月間勝率を5割で終えた4月の中日。絶対的守護神のライデル・マルティネスをはじめとした12球団随一のリリーフ陣に、中田翔や上林誠知などの新加入野手陣の躍動も加わって現在は4位に0.5ゲーム差で3位を維持している。

 2年連続最下位から一転して奮闘する中日の戦いぶりについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた高木豊氏も「本当に良くやったと思います」と一定の評価を残したが、続けて懸念点として「僕が一つ気になるのが、1番バッター。岡林が上がってこないんですよ」と竜の若き安打製造機の状態を指摘した。

 今季は右肩痛の影響で開幕一軍入りを逃し、4月19日に合流後も打率.105(38−4)と少々“らしくない”数字に終始しているだけに高木氏も「トータル的に考えたら1番は絶対に岡林なんですけど……」とスタメン起用に疑問符を提示すると、同じく出演した坂口智隆氏は「岡林選手に打席を回して“早く調子を上げて欲しい”という思いもあるのかな」と分析し、岡林の状態を慮った。

 また続けて代替案として高木氏は「今年は三好がスタートから良かったんですよね。で、三好の時にチーム状態も良かったじゃないですか」と三好大倫をプッシュ。これには坂口氏も坂口智隆「いい選手ですよ。そのまま行ってもいいと思います」と4年目外野手への信頼感をあらわにした。

 三好は開幕1カ月ながらすでに自己ベストの安打数を更新したほか、主に1、2番に座り打率.257(70−18)、出塁率.307と奮闘しているが、岡林の状態が万全になればそちらを優先すべきというのが解説陣の考えなのかもしれない。
   
 岡林の回復を優先すべきか? 好調の三好にチャンスを与えるべきか?立浪監督の胸中は不明だが、高木氏は最後に「キャンプの時からずっと頑張っているんですよ。だから僕は三好に戻してみるのも面白いかなって思いますけどね……」と語って締めくくった。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』



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