3月18日、「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023−2024」の記者会見が開催。25回目のリーグチャンピオンを決める戦いにコマを進めた8チームの代表選手が一堂に会した。今シーズンのプレーオフは3月30日、群馬県の高崎アリーナで行われるセミクォーターファイナルからスタート。4月6日から始まるセミファイナル、さらにその翌週に予定されているファイナルは東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われることになっている。

 会見に出席したのは、レギュラーシーズンの順位順に林咲希(富士通レッドウェーブ)、馬瓜エブリン(デンソーアイリス)、宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)、山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)、小池遥(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)、河村美幸(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)、白鞘郁里(日立ハイテククーガーズ)、吉田亜沙美(アイシンウィングス)。それぞれがレギュラーシーズンを振り返り、プレーオフに向けて決意を語った。

 昨年12月の皇后杯で悲願の初優勝を果たしたデンソー。その決勝戦で12得点8リバウンドを挙げた馬瓜は「皇后杯は一発勝負のトーナメントでしたが、プレーオフは2勝しなければいけないので、違う意味でタフな戦いになります。際どい時間帯で自信を持ってプレーできるか、私も含めて責任感を持ってプレーできるかがカギを握ると思います」と、2冠に向けて気持ちを新たにした。

 デンソーに皇后杯決勝で敗れたENEOSは昨年のファイナルは3戦までもつれたがトヨタ自動車を破り、日本リーグ時代を含む24回目の頂点に駆け上がった。連覇を目指す今シーズン、宮崎は「ケガ人が多くしんどいときもありましたが、若手の成長がすごくて私自身驚いています」と目を丸くした。「プレーオフは勢いが大事。でも我慢の時間がどうしても出てくるので、そこはベテランが踏ん張って。チーム一丸となって頑張りたいです」とコメント。キャリア初となるキャプテンを優勝で飾りたいと意気込んだ。

 この日の会見では、プレーオフ全試合でインスタントリプレーシステム(IRS)を導入することも発表。IRSレビューとは承認されたビデオテクノロジーの画面でゲームの状況を見て、審判が判定を確認するために使用する作業方法だ。これに伴い、プレーオフすべての試合において、ヘッドコーチは、最も近い審判にIRSを使用してゲームの状況をレビューし、審判の判定について確認を依頼するヘッドコーチチャレンジを請求することができる。

 また、Wリーグは一昨シーズンのファイナル第2戦で記録した入場者7151名を超えるべく、大会冠協賛の京王電鉄株式会社とプロモーションを実施する。主なコラボ予定例は以下の4点。ファンならば選手のアナウンスは聴き逃がせないところだろう。

①「Wリーグリーグ号」の運行
4月1日から15日まで、京王線全線で「Wリーグ号」が運行。窓上ポスターや中吊りなど、車両内をプレーオフ一色に。
②飛田給駅に特急列車が臨時停車
プレーオフ開催に伴い、一部の特急列車が飛田給駅に臨時停車(土日のみ)
③選手による車内アナウンス
4月6、7、13、14日の一部列車にて選手による車内アナウンスを放送(新宿駅停車中・調布駅発車後に各1回ずつ ※事前録音)
④調布駅ショッピングセンター「トリエ京王調布」で選手による館内アナウンスを放送(4月1〜14日 毎日10時30分〜17時30分 1時間に1回、最大8回)