DDTプロレスが5月11日、神奈川・横浜ラジアントホールで『KING OF DDT〜20th Anniversary〜2nd ROUND』を開催した。KO-D無差別級王者の上野勇希が改めて、高木三四郎とのタイトル戦を希望した。

 5・5後楽園ホールでの同トーナメント1回戦で高木に敗れた上野は「僕に勝ったなら、絶対このベルト獲りに来ないと。逃げっ放しはダメ。俺は高木さんのこと、チャンピオンとしてぶっ潰すから。絶対挑戦してきてよ」と発言していた。この日、上野は勝俣瞬馬と組み、納谷幸男、中村圭吾組と対戦。上野は納谷の顔面に打点の高いドロップキックを見舞うなど、1回戦敗退のショックを払拭した様子に見えた。試合は勝俣がととのえスプラッシュで中村を押さえて勝利。

 トーナメント2回戦で高木が佐々木大輔に敗れ去るのを見届けた上野は「ALL TOGETHERがあって、どうやったらプロレスの力が伝わるのか。僕が気付いたのはプロレスは心だということ。武道館でメインに立たせてもらっても、僕はまだまだ顔じゃない。飛び級して(KONOSUKE)TAKESHITAにもなれない。僕は自分の信じてることを積み上げていくしかない。僕がこのベルトを見る度に、心にあるのは、高木さんの休養が迫ってます。トーナメント、高木さんも負けちゃった。僕は高木さんに負けた悔しさもある。僕がこのベルトを持って今やりたいのは、高木さんとタイトルマッチがやりたい。休養前にできるのか、休養明けてからになるのか、僕が心を伝えないと」と高木とのタイトル戦を熱望した。

 一方、トーナメント敗退が決まった高木は「なんとしてでも優勝したかったし、初戦で上野に勝って、いけるというのがあった。休養前にKO-D無差別級王座に挑戦したかった。佐々木大輔に負けてしまって、佐々木も強かったし、本当にKO-D挑戦したかった。上野と無差別級を懸けてやりたかった。正直残念です。あきらめられないし、挑戦したい気持ちはありますけど難しいかもしれない。休養前にやりたかった。優勝もしたかった。気持ちを切り替えられるように頑張りたい」と肩を落とした。