「お見送り愛」が強めな猫に反響が!
紹介するのは、Instagramユーザー@arujiru_catsさんが「アルも一緒に行きたいの?」と投稿していた、こちらの動画。そこには、息子さんのリュックの上に飛び乗って「ドヤ顔」をするような愛猫・アルくん(撮影時3才)の姿が映っています。

アルくんは、学校に行こうとしている息子さんのお見送りをしているようですが、リュックの上に乗っているため息子さんはなかなか外に出られません。

猫好きにはたまらないお見送りの様子には、Instagramユーザーたちから「ついていきたいのね」「行って欲しくない気持ちの表れ 嬉しすぎるご挨拶ですネ」「幸せな瞬間の一つ」「猫が背中に乗るのは最高の愛情表現だと聞いたことがあります」「こんな熱いお見送り羨ましい(笑)」などのコメントが寄せられ、反響を呼んでいました。そんなアルくんについて、飼い主さんにお話を聞いてみることに!

お見送りの仕方が、どんどん激しくなっていった

「出かける人の背中に乗る」というお見送りの様子が見られるようになったのは、2023年10月頃からとのこと。もともと、アルくんは玄関までお見送りに来ていたそうですが、次第に飼い主さんたちの体によじ登るような素振りを見せるようになったのだとか。

飼い主さん:
「そんなある日、息子が『お母さん来てー!』と言うので玄関を見に行くと、アルが息子のリュックに乗っていたのでおもしろくて動画を撮りました。初めて見たときは『率直におもしろいけれど、どうやって乗ったの? なんで乗ってるの?』という感じでしたね」

アルくんの行動について、「お見送りの延長線上だと思っています」と話す飼い主さん。最初はアルくんの気持ちがわからなかったそうですが、今はこんなことを思うそうです。

飼い主さん:
「いろいろなメディアで取り上げてもらったときに、ある専門家が『外に一緒に行きたいわけではなく、もっと甘えたいのでは』とコメントをくださっているのを見ました。たしかに、アルは背中に乗っているときにグルグルいっているので、甘えからきてるのかなと思います」

もしかしたらアルくんは、息子さんともっと一緒にいたくて引き止めようとしている可能性も…? ちなみに、玄関でのお見送りの際にアルくんは外に出たがる様子はないようですが、なかには外に興味を示す猫もいるでしょう。飼い主さんたちは、くれぐれも愛猫の脱走には注意してあげてくださいね。

普段は“ツンデレ”猫


お見送りのときの甘えっぷりが可愛らしいアルくんですが、普段は“ツンデレ”なコなのだそう。リビングにいるときはそんなに甘えてこないし、「背中に乗る」なんてこともないのだとか。

飼い主さん:
「でも、寝るときは布団に入ってきたり、枕の近くで寝たりして甘えてきます。そして、なぜかお見送りのときにも甘えます。最初は『何で出かけるときに限って甘えてくるんだよぉ、時間がないのに…』と思っていましたが、今はそれが当たり前。息子もそれを見越して、出かけるときは早めに出るようにしています」

アルくんは保護猫だった


飼い主さんによると、アルくんは保護猫だったのだそう。2021年6月、飼い主さん家族は兄弟猫のアルくん、ジルくんを知人から譲り受けたといいます。2匹との出会いについて、飼い主さんは次のように振り返ります。

飼い主さん:
「3人の子どもたちが『猫を飼いたい』と言うので、保護猫を探していました。そんなときに、知人がたまたま保護した猫がお母さん猫で、そこから6匹の子猫が生まれたそうです。私が子猫をお迎えに行ったときは残り4匹になっていて、そのなかからアルとジルを家族に迎えました」

あれから健やかに成長していき、2匹は3才のおとなの猫になりました。立派に成長した2匹は、飼い主さんにとって「子どものような存在」「手がかかるけれど、可愛くておもしろくて愛おしい存在」なのだとか。アルくんとジルくんは、飼い主さん家族のもとで穏やかな日々を過ごしています。

写真提供・取材協力/@arujiru_catsさん/Instagram
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ