人間は未知のものや隠された情報に対して自然と興味を持つため、ちょっとした隙間があったら覗いてみたくなる生き物。そして、それは好奇心旺盛な猫もまた同じなのかもしれません。

3匹の猫と暮らしている「ジャンプ猫@しょぼ顔のテン」さんが、最近お家で目撃したのは、ドアの隙間から縦一列に並んで覗いている猫たちの姿でした。

通れそうで通れないドアの隙間から食い入るように見つめている3匹の猫ちゃんたち。覗き込む位置を争うように集まっている姿からは、何かを見ようと必死になっている様子が伝わってきますが、猫の顔が縦に3つ重なっている光景はお団子みたいでとってもキュート。まるでインディアンの部族に伝わるトーテムポール(動物の顔を彫刻した柱)を想起させるようなシチュエーションです。

それにしてもこの猫ちゃんたちは、一体何をそんなに真剣になって覗いているのでしょうか。見ているこっちまでもその視線の先にあるものが気になってしまいます。

写真を撮影した飼い主さんに聞いてみると、もともと猫ちゃんたちは洗面所に人がいる時に扉が少しだけ開いていると、3匹のうち誰かが中の様子をうかがいに来る習慣があったのだそう。そこで、「他の部屋でも来るのかな?」と思って試したら、なんと全員集合してしまったのが写真に写っていたシーンで、猫ちゃんたちにとっては仕組まれていた状況。洗面所の隙間では過去に2匹まで並んだたことがあったそうですが、3匹並んだのは今回が初めてのことだったと言います。

その様子を見て「私の様子を見たいと思ってくれてるのかな?と嬉しくなりました。」と語る飼い主さん。一方、猫ちゃんたちの心境については「とにかく細い隙間があると気になるみたいで、『何してるの?』って感じで様子を見ていたのだと思います。」と推測してくれました。この後、猫ちゃんたちはどうしても隙間の中に入りたかったのか、しばらく入れ替わり立ち替わりしながら覗いていたのだとか。

3匹の猫は上から順にテンくん(3歳♂)、ロシェちゃん(2歳♀)、モカちゃん(2歳♀)。

テンくんは、飼い主さんの知人から「捨て猫を保護した人がいるので、もしよかったら見に来ない?」と誘いを受けたのがきっかけで出会い、そのまま譲り受けることになった猫ちゃん。もともと多頭飼いの方が向いている性格だったことから、「いつかは別の猫ちゃんも迎え入れたい」と思っていた矢先に、たまたまインスタグラムで見つけたのが、里親を募集していた子猫のロシェちゃんとモカちゃん。最初はモカちゃんに一目惚れをした飼い主さんでしたが、初対面の時に旦那さんの膝のうえで2匹そろって寝てしまった姿がとても可愛らしく感じて、一緒に引き取ることに決めたのだとか。

ロシェちゃんとモカちゃんは姉妹で、生まれた時から今まで離れ離れになったことがなく、ケンカをすることもあるけれど基本的には仲良し。テンくんはそんな2匹によくちょっかいを出して怒られているけれど、一緒に寝たり甲斐甲斐しく毛繕いをしてあげたりすることもあり、3匹の関係性は総じて良好なのだそう。

そんな3匹を日々見守っている飼い主さんは、祖父の家にたくさんの猫が遊びに来ていたこともあり、小さい頃から猫は身近な存在。実家でアルくんという先代猫を飼ってからはずっと猫と暮らしており、インタビューの最後に「猫は生活していく上でなくてはならない存在です。」と、その大切さを語ってくれました。