物流業界などでドライバーが不足する「2024年問題」の対策に向け、成田空港会社は、トラックの待機時間短縮に向けた新たなシステムを導入し年内にも運用を始めます。

 国際航空貨物の取扱量が日本一を誇る成田空港では、トラックドライバーの長時間にわたる荷待ちなどが問題となっていて、運送業者や通関業者、それに空港会社などで協議会を作り、対策について話し合いを重ねてきました。

 3回目となった5月23日の会議では、トラックの待機時間の短縮に向け新たなシステムを導入することが決まりました。

 新たなシステムでは、ドライバーが、倉庫に預けられた航空貨物の引き取り時間をスマートフォンの専用アプリなどで予約できます。

 これにより、ドライバーは、これまで空港に到着しなければ分からなかった荷待ちの混雑状況が事前に確認でき、待機時間の短縮が期待できるということです。

 空港会社は今後、関係団体と調整を図ったうえで、年内にも運用を開始したいとしています。