5月5日のこどもの日を前に、小松市布橋、沢両町にまたがる景勝地「十二ケ滝」の上に21日、こいのぼりが渡された。来月中旬まで見ることができる。

 十二ケ滝がある西尾地区の地域活性化に取り組む「ものづくりサロン西尾」と沢町の住民らが設置した。1991年から家庭で使わなくなったこいのぼりを集め、掲げている。

 郷谷川の両岸に33メートルのワイヤを渡し、大小33匹のこいのぼりを掲げた。黒、赤、青色のこいのぼりは春風に揺られ、滝の上で気持ちよさそうに泳いでいた。ものづくりサロン西尾の田中武保代表(80)は「十二ケ滝は桜が終わったらこいのぼり。西尾地区一番の名勝を知ってほしい」と話した。家庭で使わなくなったこいのぼりの寄贈も呼びかけている。 (山脇彩佳)