昨年に看板商品「あずきバー」の発売50周年を迎えた井村屋は29日、津市高茶屋の本社前で、同商品千本を無料配布した。

 あずきバーは1973年に発売。小豆、砂糖、水あめ、塩のみで作り、小豆本来の優しい風味と硬さが特徴だ。昨年度はシリーズ全体で過去最多の3億1500万本を売り上げた。

 この日は朝から長蛇の列ができ、予定より10分早く配布をスタート。1時間半で配り終え、受け取った来場者は満足そうにアイスをほおばっていた。津市桃園小学校3年の工門(くもん)藍之介さん(8)は「お気に入りのアイス。硬くて甘くておいしい」と話した。

 節目の年を迎えた昨年、東京や名古屋などでイベントを行ったところ、三重県内での実施を望む声が寄せられたことから、今回のイベントを企画した。

 より多くの人に味わってもらおうと、同社は一口タイプやカップサイズのあずきバーの商品化も検討している。担当者は「冷たいあずきバーを食べ、暑い夏を乗り切っていただきたい」と話した。

 (横田浩熙)