俳優の中川晃教(41)が21日、東京・千代田区の日比谷シャンテ特設会場でミュージカル「CROSS ROAD〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜」の囲み会見に共演の相葉裕樹(36)、木内健人(34)らと登壇し、来場を呼びかけた。22日〜5月12日まで、シアタークリエで上演。

 音楽朗読劇として2012年から上演され、22年にミュージカルとして初演された同作。バイオリンの名手として知られる音楽家ニコロ・パガニーニ(相葉・木内)の生涯と、彼と周囲を翻弄(ほんろう)する音楽の悪魔アムドゥスキアス(中川)の交わりを描く。

 中川は登場時から「日比谷に降臨しました」と悪魔っぽさを前面に押し出し、「2年の時をへて再び集結しました。とても熱くなる作品のエネルギーをお客さまに届けたい」とニッコリ。初演でもパガニーニ役の相葉が「できたものを積み上げ直して新たなものを作り上げた」と胸を張れば、初出演の木内は「初日(の幕)が開いてからが本当のスタートだと思う」と初々しさをのぞかせた。

 中川は「僕のデビューも『モーツァルト!』という作品で、W主演だった。そのときに評価を借りて言うなら白ワインと赤ワイン。木内くんはフレッシュな白。相葉くんは熟成された赤ですね」と笑みを深めた。

 最後に中川は「ちょうど耳にして、ピッタリだと思ったのが美空ひばりさんの『柔』です。人は人なりののぞみもあるが捨てて立つ瀬を越えもする。この歌詞に、意気込みを込めさせてください」と話し「人の心を魅了する悪魔を一生懸命、集ったキャストと最高のミュージカルをお届けしたい」とアピールした。